前に野沢温泉の道祖神火祭りってエントリー書いたんだけど、そのお祭り見たさに行ってきちゃったよ、野沢温泉。まあ、お祭り見たさとは言ってももちろん雪山もお目当て。野沢温泉はスキーファン、温泉ファンならずとも知ってるだろう有名なとこだけど、今まで一回も行ったことなかったのね。だから、初めて行くって事もあってすっごいハイテンションな感じでありました。
場所は上信越道の豊田飯山ICより30分弱。高速降りてからも国道1本で行く感じで、野沢の温泉街に入ると融雪道がしっかりしてるので、そこそこスンナリ到着できるとこでしたな。
スキー場はとにかくデカイ、という印象。横にもタテにも大きいので、1日くらいじゃ全部回るのも大変なくらいかもしれません。でも、長いゴンドラが2本あったりとか山頂のほうではフード付きのクワッドがあったりとか、それなりに動きやすい。ちょっとコースレイアウトの印象が「緩斜面か急斜面のどっちか」って感じが大半で、初級者が練習しやすい、上級者が攻めまくり、に当てはならない中級者くらいの人にはいまいちピンと来ないとこかもしれませんな。
雪質も毛無山(通称:パイパン山)山頂付近では申し分無く、多少湿度はあれど、なかなかいい感じの印象でしたよ。ちょうど大雪が続いていた後だったので、深い雪もたくさん残っており、コース脇の未圧雪部分とか、フカフカしてて楽しかったですな。
ゴンドラ、リフトが比較的長くかかっているのはいいんだけど、広さゆえかちょっとコースが入り組んだとこが多く、こっち行くとあっち行けない、あっち行くとこっちに戻れない、とかってワナが目立つ感じもしました。しかもその連絡も鬼のような緩斜面、つーか、平坦、場合によっちゃ上りも多々あるのでボーダー泣かせなとこも多いですね。
アフタースキーは無論、温泉。温泉街にはいくつもの「共同浴場」が点在し、おみあげもの屋を散策しつつ、寒くなったら近くの浴場でヒトップロっつーのが気持ちよくってサイコウでしたな。共同浴場は脱衣所も無く、何にも無い、ただ建物のなかに温泉があるだけの「ストイックさ」がすばらしくよかったです。雪降る寒い夜、駆け込む温泉。最強。
さて、お目当てのお祭りは温泉街の中心に位置する会場で行われてました。はじまってからしばらくたって会場に移動始めたんですけど、もう、たいまつの炎で空が真っ赤に染まり、否が応でも血が騒ぐ空気がありました。会場の広場はもう人がイッパイ。その中心にはいくつかの大きな灯篭と、攻防が繰り広げられる社殿。
火付けの攻防はもう、目の前で見るとものすごい迫力で。打ち付けられたたいまつの火から火の粉が舞い、会場の空を照らします。火もともダンダンと炎の勢いを増し、社殿に火が入れられて攻防もクライマックスを迎えました。
会場を後にするときに、今回の攻防で一生懸命社殿を守っていた25歳厄年の若者が歩いてたんですが、全身の青いつなぎは煤で真っ黒。雪も降っていた中だったので、汗もあわせてびっしょりになったカラダからは湯気が昇り、「戦ったオトコ」の背中姿がすばらしくかっこよかったですよ。んで、歩いてる途中にどうやら村の同級生の女の子と久々の再会。「あー!帰ってきてたんだー!お帰り!おつかれさまー!」なんつって、抱き合ってる姿はものすげー感動的でしたな。
翌日も朝から雪山。夜から降り続いた雪にサイコウの新雪を期待。この日は気温高くて麓ではあいにくの雨状態だったけど、山頂は雪。大雪でガスってるのもあって視界は悪かったけど、なかなかいい深雪ポイントが多くあり気持ちよかったですな。デビュー2回目のニュー長板も調子よくって、どんな斜面も突き進んでいける感じがよかったですよ。また、試せてなかった広い一枚バーン中斜面でのカービング。ちょうどいい斜面があったんでかっ飛ばして滑ってみたんですけどまずまずの感触で満足。レジャースキーでこれだけ滑れれば十分過ぎの印象です。
それと、これまた今年新調したウェア。薄手にも関わらず結構防寒はしっかりしてるし防水も完璧。こちらも板同様満足してるんですけど、ちょっとした問題が。買ったウェアはあくまでも「スノーボード用」なもんで、パンツの内クルブシあたりに、通常スキー用のパンツだったらある「エッジガード」が無いんです。滑ってるときに当たってしまった反対足の板のエッジによって細かく切れちゃってきたんですね。おー、新しいウェアがボロボロになっちゃうよー!ってことでなんか対策しようかと。
厚手の皮生地を縫いつけようかなあ、とか思ったんですけど、ちょっと別の加工を試してみようと思ってます。というのは、切れて傷になる部分に「ラバーコーティング」を施す加工。具体的には「プラスティディップ」という製品を使い、生地を上から合成ゴムコーティング加工をしてしまおうという作戦です。実際この製品を使ってみたことは無いのでどんな仕上がりになるのか全然わかんないんですけど、耐久性もあるようだし布製品にも使える柔軟性もあり、何よりスプレータイプで使いやすそうなんでちょっとチャレンジしようかなあと。
そんなこんなで、盛りだくさんの内容でおなかイッパイの野沢スノートリップ。期待していた以上の楽しさが村にはあったし、山にしても温泉街にしても、まだ全然堪能し尽くした感が無いので、絶対また来ることを思いつつ家路に着きました。
写真はフォトスタックを見てチョ。