先日行った北海道。行く前から結構悩んでたのよ。

「北海道に1メートルごときの板で遊びに行くなんてもったいない」って。

いや、むしろ北海道の人に怒られるな。北海道の雪山をナメてるのか！って。北海道の雪山でやっぱ楽しみはフッカフカのパウダーだろうってのはもちろん当然で、まあ、それ目当てで行きたいってのもあったんだけど、どうしても新しい長い板買おうって気がおきなかったんだよねえ。そんな感じで買いたいけど1メートルの板でも楽しめるべ？的な思考がアタマをグルグルしてる中、北海道に行ったわけさ。

で、やっぱ北海道のパウダーを前にしたら、1メートルの板なんて到底お役不足だってことを痛感したね。それと、短い板だと35度くらいのバカ斜（バカみたいな急斜面の略）を滑ると足パンパンでノックアウト状態。ちょっと降りては休憩。ちょっと降りては、、の繰り返し。もっと突っ込んで滑りテーよー！と、気持ちは欲求不満爆発なわけですよ。バカ雪（バカみたいな新雪深雪）にも突っ込んでいけない歯ガユさ。

こんなイライラを痛烈に感じ、「バカ斜もバカ雪もバカバーン（バカみたいにキレイにフラット整地された1枚バーン）カービングも全部楽しみたいぜ！でも、あくまでもレジャーなんで予算抑え目、軽くて疲れない板あったらいいなあ。」なんつー、俺の天井知らずな欲張りを叶えてくれるスキー板頂戴な、ってお店に行って買ってきましたよ。俺の戯言をニコヤカに聞いてくれて、アドバイスしてくれた店員さんに感謝。

で、その結果手にしたのが、SALOMONの05モデル、Scrambler 77 with S711 っつー板です。これ買ったよ、ママァーン。

SALOMONスキーで05モデルより追加されたラインナップになるScramblerシリーズは、それこそ、俺が欲張りにも欲しいと思ってた、「このスキーだけでどこでも滑れちまうぜ」的なコンセプトの板ということで、そこそこカービングできるくせに深雪悪雪もガシガシ行けるヤンチャな奴らしい。確かにトップ幅が120ミリを超えるシルエットはどんな雪の斜面に入っていってもしっかりした浮力作ってくれそうで頼もしいでやんすな。

また、このScramblerは「セミファット」というタイプのスキーに分類されるみたいなんだけど、深雪入りたいならファットの、ウエスト幅900ミリくらいもある板にすればよかろう？ってもんだが、そこはやっぱ、上越あたりのレジャーゲレンデを主に滑ること考えたら、ちょっと勇気が出ずに選べなかったとこもある。それと、ファットでもツインのフリーライド板っていう選択も無い事もなかったけど、そもそも俺、ビビッて飛べないし（飛べない俺はただの俺）、フリーライドの板だとたとえセットバックにビン付けても、板柔らかすぎてゲレンデ滑走には向かない（と、やんわり店員さんは言ってたけど、早い話、そんなにしっかり踏める板はフリーライドの板には無いよって言いたかったんだろう）ということなので敬遠してみました。

そんなセミファットな板でもいろいろ種類あったんだけど、予算的な関係と、俺がバカサロ（バカみたいなサロモン大好きっ子）なのも考慮した結果、Scramblerっつー選択になったと言うわけですな。Scramblerシリーズの中でグレード、77 with S711を選んだのは難しい理由一切無しで、決めてた予算内で買えるグレードってことで自動的に決定しました。なので、グレード7でもPilotシステム搭載モデルは買えなかった。（し、店員さんがいうには値段と重量が増えることを考慮すると、必要性、機能の魅力はそんな無いかも、らしい。いや、「おまいごときのレジャースキーヤーにはその違いなどわからねーよ」ってことなのかも。ちなみに俺は湾岸スキーヤーを目指したい。SSAWSって、「Spring Summer Autumn Winter Snow」の頭文字説。）

でも、この板、欲張りな内容をそこそこいい値段で掲げてるだけあってそれなりに覚悟したほうがいいよってことも言われた。というのは、さすがにトップ幅120ミリもある板だと、カービングでスピード出して踏んだら、やっぱロール出ちゃって「ズレちゃう」ので（低価格だけで心材はそんなにいいもん使ってないし、そもそも中級者ターゲットのモデルなのでやわらかさ、軽さを重視してるため）、それは割り切れ、とか、ほんとの低湿度粉雪の胸までパウダーの深雪に入ったら、さすがにバックカントリー用のファットほどの浮力は期待できないよ、とか。まあ、一長一短なのはしょうがないよね。