デジタルカメラで撮影を行うと、主画像のデータとあわせて撮影時の様々な付属情報が画像ファイルとして保存されます。Exifとはこの画像ファイルを記録するための形式(ファイルフォーマット)を規定したものです。ASCII24 - アスキー デジタル用語辞典 - Exif
デジタルカメラをよく使ってる人にはおなじみかもしれません。画像ファイル自体に撮影情報などを埋め込めるデータ形式のことで、パッと見は単なるJPEGの1写真画像ファイルなんですけど、このExif情報を読み取れるソフトを利用するとそのファイルから様々な付加情報もいっしょに閲覧することが可能になります。
具体的には、画像の画素数や撮影日時、撮影に使用した機種やその機種のメーカー名なんかもその画像の中に付加情報として組み込まれるようになります。画像1ファイルからその画像に関する情報が一緒に取得できるというなんか不思議なデータ形式なんですね。見た目は何でも無いJPEG画像なんですけどね。あー、MP3ファイルのID3タグ情報と同じようなもん。
で、前に紹介した、写真画像の管理ができるCMS「PhotoStack」なんですけど、標準の機能で写真画像のExif情報より撮影日時を取得することが出来るんですね。
PhotoStackで撮影日時を取得できてるのは前からカスタマイズをちょこちょこしてた時点で確認できていたんですけど、ハンチングフォトストックに写真をアップする場合、リサイズ編集してからアップしてるもんで、撮影日時がきちんと取得出来ず(編集の際にExif情報が無くなってしまっているため)、ファイルのアップロード日時が代替で取得表示されてしまうようになってしまったので(PhotoStackの仕様です)、撮影日時を表示しないような閲覧ページのテンプレートデザインをしていました。
でも、撮影時間がわかると写真を見たときの状況が見えやすかったり、管理なんかにも役に立つなあ、なんて思って、問題点であるところの「画像編集してもExif情報が無くならないソフト」を探してみました。
AbleCVは、シンプルな操作体系と速度を重視して開発した、高性能・高機能な画像閲覧・整理・印刷・検索・類似検索・管理ソフトです。Able CV for Windows(Windows95/98/Me/画像&サウンド)
「Exif情報を表示できるソフト」は他にもいろいろあったんですけど、編集機能も備えていて、一括リサイズやリネームもこなせるものだと、とりあえずこのAbleCVがいい感じでした。使ってみた感じすごい使い勝手もいいと思いました。画像一覧サムネイル表示の速さはかなり快適です。1000円のシェアウェア。
それと、Exif情報を画像に取り込んでネットにアップする際にちょっと気になっていたのが、「その付加情報データのサイズ」。目をつぶれないくらいに大きかったんですよ、サイズが。ケイタイカメラ(V601SH)で撮影した写真のExif情報って大した情報内容書かれてないんですよ。撮影時間と画素数、撮影機種・メーカー名とかそのくらい。たったその程度の情報しか書かれてないはずなんですけど、大体、情報が無い場合と比べて画像のサイズは10KB近く大きくなってしまいます。ネットにのっける画像サイズの10KBって結構バカにならないですよー。
なんでそんな少しの情報に10KBもサイズ必要になるんだ?と思ってExif情報項目調べてたんですけど、思いっきり容量食いつぶす内容がありましたよ。そう、Exif情報の中にはその画像の「160*120のサムネイル画像」が含まれていたんですな。いやー、これ、チョー無駄。
もちろん機器によっては有効にこのサムネイル情報を使って閲覧管理を早く行えるようになったりと全部が全部無駄なわけではないんですけど、PhotoStackにおいてはこのサムネイル画像は特に利用してないし、PhotoStackのサムネイル画像はアップロード時に内部で生成・管理しているものなので、必要無いものなんですね。必要無いものに容量使われるのはカナワン。転送も遅くなるしねえ。
で、さっきのソフト、AbleCVがまた活躍するわけですが、このソフトでは画像のExif情報にあるサムネイルを削除してくれる機能があるんですよ。しかも、画像1つ1つに削除操作していかなくても、ディレクトリ指定、選択指定で一括して一気にExif情報内のサムネイルを消してくれるんですね。もちろん、撮影日時をはじめ、他の情報はそのまま残せます。スバラカシスギ。
そんなこんなのExif情報なんですけど、他にも位置情報なんかを取得できるような機器(GPS等)を利用している場合だと撮影地点の緯度経度を記録することが出来たりとかするみたいです。画像一枚から撮影日時と撮影場所もある程度わかると後々の画像管理にも便利でしょうし、パっと1枚だけ見てもいつどこで撮ったものだかわかるのは優れた機能だと思います。
最近のGPSケイタイなんかで撮影したケイタイ写真にはこの撮影位置情報も記録されてたりするのかな?
【Exif情報の中の人などいない関連】
Exif ファイル形式の解析
【Exif情報をメタデータ化してみようという関連】
写真/画像とメタデータ -- EXIFを利用したJPEGとRDFの連動
トラックバックありがとうございます。
どこかで読んだような気がした記事はこちらのものだったのですね。
早速ダウンロードして写真を加工してPhotoStackにアップロードしてみました。
これいいですね。シェアフィー払っちゃうと思います(^^)