最近、近所に大丸ピーコックが出来たんでちょうど今行ってみたのよ。したら、やたらビックリしたことがあって。
というのも、見事に全ての棚の全ての商品の値札が液晶の値札になってて、その光景がなんともハイテクハイテクしてて驚いたわけさ。いや、こういう液晶の値札、今までにも他のスーパーで何度かは見た事あったんだけど、それはどこも「一部の商品にのみ」使ってる感じだったのね。勝手な感覚でいうと、「売れ筋商品?鮮度が重要商品?」にのみって感じで。でも、ココまで全部が全部の陳列棚に液晶の値札が付いてる光景を見るのははじめてだったからすごいビックリした。今まで思ってた「スーパー」のイメージからはなんか繋がらない光景だった。ちょっと大げさな言い方ではあるけど。
導入1号店となるのは、文京グリーンコート店(東京・文京)。売り場面積1570平方メートルに対し、約8400個の電子棚札を配置する。
1年以上前のニュースソースなんだけれども。1年も前からこうした液晶値札の大規模導入ってはじまってたんだね。俺も結構スーパー使ってるほうだと思ってたけど、なかなか気が付かなかったなあ。行きつけのスーパーがハイテクじゃ無さ過ぎるんだろうか。
それにしても店舗に8400個の液晶の値札か。ということは単純に、スーパー1店舗の扱い商品数って8400品目以上あるってことなのか。それもそれで改めて考えるとすごい数字だな。
この液晶の値札、よくよく調べてみたら、一応、正式名称って言うか、呼び名は「電子棚札(Electronic Shelf Label)」っていうみたいね。
商品陳列棚に付ける値札(棚札)を電子化したもの。…商品陳列棚に掲示する値札(棚札)を液晶モニターに変更し、POSデータを管理するストアコンピュータからデータを(無線LANなどで)配信することによって、売価と表示価格の一元化を実現する。販売価格に加えて通常価格や割引率なども表示できるため、セールの際の値頃感を演出することもできる。
従来は同じ価格管理の業務であっても、「POSレジスター関連はシステム対応、棚札は紙と人の処理」という、システム都合の境目があった。それが電子棚札によって、担当者に自然な単位のシステムになり、業務プロセスが一貫化する。もう一歩進んで、商品を見ることとコンピュータ上のデータを見ることをも一体化している。
すごいな、このシステム。なんか値段の変更は値札に対して直接変な端末みたいのくっ付けてやるのかと思ったら、天井とかにある赤外線無線の通信機から、店内のいたるとこにある棚の電子棚札に対して一気に情報更新とかできるのか。思ってた以上にハイテクじゃネーか。
棚にある陳列在庫も完全に把握できるようになったら最強かもな。あの「昔の映画館にありがちの、惣菜パンや菓子パンの自動販売機」みたいに、商品1つ1つの取り出しを管理できるようなシステムとの連携。とか思ったけど、それはそれで利便性の不都合がありそうだし、何よりシステムのコストかかり過ぎそうだから非現実的か。
しかし、あれだな。この電子棚札も便利なことはわかったけど、それはあくまで「お店側にとって」の直接的効果がまだ優先してる感じだな。つか、ユーザ、お客さんの立場からだと、まだちょっと、慣れて無いせいもあるんだろうけど、どうにも「見にくい見づらい」気がして仕方無いかな。天井からの赤外線無線をきちんとキャッチできるようにっていう配慮もあるんだろうけど、どうしてもそのちょっと上向いてる値札配置が天井の照明を反射させて、値札の値段表示されてる液晶が光っちゃってゼンゼン見えねー。
電子棚札のメーカーさん、あの液晶部分、低反射加工したほうが値段表示見やすくなっていいですよ。
あー、ふと思ったけど、この電子棚札もさらにハイテクしてくると、液晶が数字文字のみから絵が表示できるタイプに、そして、それがカラーで表示できるようになったりとかしていったりするのかなあ。各商品についての情報が詳細にわかるのはいいけど、なんかスーパーの中が派手になりすぎちゃいそうでウットウしそうだな。
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あと、このピーコックのハイテクっぷりは、電子棚札のほかにも、メンバーカードにEdyが付いてて、Edyで支払うとポイントが多く付くとかいうシステムがあるらしく、やたらみんなEdy使いまくってた。「電子決済」なんてテンで意味わかって無さそうな、ハイテクとは縁遠いと思われるおばあちゃんも、このEdyカード使って、「シャリーン!」なんてカード決済完了の音を出しつつ買い物してたなあ。
あー、ヨーカドーも電子値札だ。元POSレジプログラマの僕としては、システム組んで見たいなぁ。PC98で(w
でもそれより、カゴに商品入れたままゲートくぐるだけで計算済んじゃうシステムって早く実用化されんもんかなぁ。
なんか調べたら、ヨーカドーも大規模に電子棚札にリプレイスしてるみたいね。
そうそう、システムを考える人にとってはいろいろ応用できそうなちょっと面白い仕組みの一つではあるんだよねー。
カゴに商品入れたままレジ通過で清算できるってやつ、商品にそれ専用の「ユニークな商品管理タグ」付ける事で以外にすぐ実用できそうだよねえ。
でも、レジの清算がスムーズに、早くなると別の問題が浮上してくる。
今回行ったピーコックもEdyの大々的な導入でお客さんみんな、やたら清算早いのよ。
その結果、レジ清算後のスーパーの風物詩、「買った商品の袋詰め」をする場所が満員御礼で大混雑!場所が無い!
レジが快適になると、その後の流れに支障が出るんで、その辺もまとめて余裕作る配慮が必要だねえ。