「好きなスキー場は？」って聞かれたら、俺の中で上位ランクインするスキー場、「神立高原」。去年もめっちゃ天気いい日に行ったっけな。去年シーズンがはじまる前に元々の経営会社が倒産して、昨シーズンは東急が経営してた。で、さらに今シーズンは経営を他のリゾート開発会社に移して「ブランニュー神立」しちゃうらしい。

神立高原スキー場の経営譲渡

国内でホテルなどリゾート施設の所有・経営を業務とする「パインリッジリゾート」に譲渡され、運営はスキー場再生事業を手がける「スノーマジックエンターテイメントジャパン」が担当することになった。

このニュース自体は8月の話。今シーズンのオープンはいつからなのかなー？とそろそろ気になって神立のホームページを見に行ったら、「神立が変わります。」なんて書いてあったもんだから調べてみたら上のニュースを見つけた。

去年の段階で東急の経営になった時点でもう落ち着いた話だと思ってたんだけど、どういう経緯でさらに譲渡が進むということになったんだろうねえ。やっぱり経営が難しかったんだろうか？それとも今回の開発会社自体が非常に興味を持っていて積極的な申し入れがあったためなんだろうか？まあ、なんにせよ、俺の好きな神立がさらにパワーアップしそうなので楽しみでならない。

神立、何で好きなんだろうなあ。言っても、そんなに広いスキー場でも無いし、やっぱ上越なりの雪質だとも思う。これといってレストハウスのゴハンがおいしいとか量スゲェとかってわけでも無ければ、リフト券の値段だって普通。こうやって書くと、ほんと平凡な、ちょっと小さめのスキー場だという印象しかないけどね。

広いスキー場じゃないんだけど、神立のコースレイアウトってすごいうまく出来てるような気がする。敷地をウマいこと使ったコースパランスとリフト設置。リフトは高速クワッドが多くあるのであんまりリフト待ちする印象も無い。北斜面のボウル上の敷地をほんと余すとこ無く、しかもコースも初級者斜面から上級向けの斜面まで数は少ないなれど、うまいこと揃ってて飽きさせないかな。特にメインの幅の広いゲレンデは朝イチに貸切状態でカッ飛ばすとサイコウだし、そのコース右には結構大きなワンメイク、クロスコースなんかが整備されてて、パーク好きも大いに楽しめる。モーグルコースもバッチリあるし、上級コースの途中途中には圧雪入らない「なんちゃってバックカントリーゾーン」なんかもあったりとかね。

雪質だって上越なりといえば上越なりなんだけど、それでも湯沢周辺で見たら結構いい雪があるような気がするなあ。ゲレンデが北斜面に向いてるってのもあるんだろうけど、午後のダレてきそうな時間にはゲレンデ全体が日陰に入っちゃうのでそんなに雪が解けることも無く上の方のコースだとずっとサラサラのイメージだし。

値段的な点はほんとに「他と大して変わらない」ってのが正直なとこなんだけど、神立を俺が好きな本当の、一番の理由には、「従業員さんのサービスの良さ」がすごい印象良く残ってて、とにかく神立の人たちはいつも動き回ってる、一生懸命働いてる、「このスキー場を気持ち良く楽しませてくれてる」人たちだなあ、って思ってる。

レストハウスの喫煙ベンチ前の灰皿とか、他のとこだと結構キタなく汚れたままになっちゃってたり、空き缶が積み重ねられて脇にジュースがこぼされてたりとか、そんなイメージがあるんだけど、神立はなんかそういうとこの清掃とか、すごいしっかりしてるんだよねえ。灰皿やジュースの空き缶ゴミ箱なんかはすごい頻繁にチェックして掃除して回ってる。トイレの清掃もしっかりしてる。スキー場のトイレで営業時間中もしっかり見回って清掃してるとこなんか他にみたこと無い。確かにトイレも清潔で使ってて気持ちいい。

神立の従業員さんって「ベテランさん」が多い（気がする）。ベテランさんの従業員さんが非常に一所懸命仕事してるのを見かける。いや、もちろん若い（バイト？）の人もたくさんいる。レストハウスの調理やホールなんかをしてるのは若い人ばっかりなんだけど。最初に紹介したニュースの記事には、「職員約20人は引き継がれる」って書いてあったけど、この20人ってのはそのベテラン従業員さんなんだろうか？

スキー場の魅力って、そのゲレンデの広さや値段とか、アクセスのしやすさとかだったり、周辺の宿やなんかの条件あって、人気あったり好きだったりいろいろだと思うけど、「あそこのスキー場は非常に清潔で従業員さんがサービス熱心」という点を売りに出来るスキー場って日本にどれだけあるだろう。

まあ、なんにせよ、新しくなる神立も今まで通り、今まで以上に「好きなスキー場」になってくれるように期待しつつ、シーズンがはじまるのを楽しみに待ちたいと思います。

湯沢インターからのアクセスもいいし、行ったこと無い人はマジおすすめ。