こんな話、昔からいろんなとこで聞くような気がするんですけどねえ。HDDの容量が1GBを超えたくらいの時期から、半分冗談的にPC雑誌の4コマ漫画や読者投稿のコラムみたいなので取り上げられてたような話ですな。
これ、賠償のほうは「どんなもんかなあ?」って感じですけどねえ。これがキッカケで広告上の表記に実容量の表記を付け加えるようにメーカーが自主的にやったり、場合によっては義務付けるの可能性も出てくるかもしれませんけど、今までそれが無かったことを『詐欺的』と取り上げるのもどうかな?と。
魚屋でアサリ買うときに目方100グラムといったら、食べられない貝殻の重さもその100グラムには含まれてますよねえ?
HDD容量の広告表記の一件は、このアサリの話に例えていうところの、「アサリの貝殻も食べられると思ってた。」のがいけなかったんじゃないかと思います。魚屋さんの店頭に「アサリの貝殻は食べられません!」って書いてないのは消費者みんながそんなことわかって買っているからで、今後、HDDメーカーは広告に実用量を表記するとともに、論理容量との違い「殻」の存在を消費者に教えてあげるといいかもしれません。
それと、クラスタサイズというモノの存在も案外知られてないかもしれませんな。
1バイトのファイルを100ファイル保存しても、「100バイト」にはならないんですよ!ファイルシステムにもよりますが、クラスタギャップというものが発生し、1バイトファイル1つ保存するにしても4Kバイトなり8KバイトなりのHDD容量を消費してしまうのです。
【ハードディスクちょっといい話。関連】
PCJapan:2003年7月号 - 特集1:最強ハードディスクの鉄則
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パソコンの廃棄・譲渡時におけるハードディスク上のデータ消去に関するガイドライン