HIBAHIHI+SILENTPOETS/HIBAHIHI+SILENTPOETS001
マル 2003-04-22 [朴訥音楽評]
HIBAHIHI+SILENTPOETS/HIBAHIHI+SILENTPOETS001
No.121-(2003/04/22(火) 00:16)
高校時代、Tという美大志望の友達がいて、
教室の一番後ろの席で、授業中なのにイーゼルに向かってガリガリ絵を描いてた。
グランジ前夜の時代で、ガンズンローゼスみたいな
保守的なハードロックがクラスで人気だった中で、
洋楽の話が合うのが、そいつぐらいしか居なかったので仲良くなったのだが、
そいつはいっつもウォークマンで、
レッドツェッペリンとかピストルズをフルボリュームで聴きながら絵を描いていた。
僕もその姿を真似て、ウォークマンでレッチリとかクラッシュ聴きながら、
「でる単」を必死になって暗記してたんだけど、まるで集中できず、
「あー絵を描く人は音楽聴きながら仕事出来るからいいなぁ」
と勝手に思ってた。
古くはプラスティックスとか、
今で言えばTOMATO周辺のアーティストもそうだと思うんだけど、
「本業デザイナーなんだけど、音楽もやってるんですよ」的な
スタンス(こちらの一方的な解釈なんだけど)は、
僕にとっては結構コンプレックスだった。
そういう意味ではSILENT POETSってユニットは、羨望の眼差しの最前列にいて、
「邪魔にならない音楽」という分野においては、
僕の中でかなり上位に食い込むアーティストなんだけど、
この99年に出たブッダブランドNippsとのコラボレーションは、
SILENT POETSの音+Nippsのポエトリーリーディングという足し算では言い表せない
静寂の中の意思というか、3人の強い念みたいなものを感じる事ができ、
今でも愛聴しています。
この辺の音は、全く色あせないなぁ。
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