Dub Syndicate / Murder Tone
マル 2003-03-05 [朴訥音楽評]

Dub Syndicate / Murder Tone
No.117-(2003/03/05(水) 18:04)

4月にADFと同行来日することも決定した、
On U Sound総裁エイドリアン・シャーウッド率いる(つか、ほぼシャーウッド本人名義)
Dub Syndicateの過去の作品・未収録音源を中心とした編集盤です。

音楽的な破壊と再構築、という音響技術としてダブを捉えると、
4トラックMTR程度の技術しか存在しなかった70年代後半と比較すれば、
現在はHD録音の進化によって、品質はさておき、
当時の数百分の1の労力で鳴らすことができるジャンルではあれど、
個人的には、ダブの判別基準には思想的一面が非常に重要なのではないかと思います。

このアルバムも、寄せ集め盤とは決していえないレベルの
音楽的ハイクオリティを保っていますが、
ダウンビートとディレイと重低音で綴られた音の隙間に、
なんとも言えない強烈な意思を感じとることができます。

思うに、この意思は「男のロマン」なのではないかな、と。

だいぶおかしなことを言ってるのは、僕自身も理解しているんですが、
その点で捉えれば、このアルバムは
「男エイドリアン・シャーウッドのロマン15年史」といえるのではないでしょうか。

ちなみにシャーウッドの新作のタイトルは「NEVER TRUST A HIPPY」。
こちらも「男のロマン」が溢れる力作。

Re.1-ノブ(2003/03/07(金) 14:29)>自分達のルーツを求め歌うナイヤビンギ~ルーツ・レゲエに端を発する思想的な側面が、階級社会のイギリスで労働者階級の共感を得たという奇跡の産物。奴隷制だったり資本主義だったり、白人資本家層が共通のターゲットだったりするからだろうと。「POUNDING SYSTEM」が最高じゃない?

コメント
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