上田現/コリアンドル
マル 2002-07-16 [朴訥音楽評]
上田現/コリアンドル
No.96-(2002/07/16(火) 21:13)
レピッシュ脱退→ソロ専念→いきなり元ちとせ「ワダツミの唄」のヒットで、
一躍人気プロデューサーになった(と思う)上田現のファーストです。
サウンドメイキングの基調はレゲエ・スカ・ファンクなどダンスミュージックを取り入れつつも、
15分アッパーの組曲に取り組んだり、アルバムとしてのトータルイメージがやや希薄気味だったり、
ソロ1作目ということで、頭でっかちな部分もありますが、
レピッシュでの音楽性同様、つげ義春に通ずるノスタルジックな旋律は、非常にメランコリックで、
絶対に日本人にしかわからない、オンリーワンな世界を繰り広げています。
ピアノ弾き語りによる「野球少年」から、ラストソング「1日の終わりに」までのシュプレヒコールが、
ものすごいグッと来る。
先にあげた元ちとせに関しても、
レゲエを軸にしたサウンドメイキングこそ上田現っぽくはあったけど、
この人の最大の武器はメルヘンと不条理だと思うので、まだまだこれからかな、と。
間寛平似のルックスと珍奇な言動ばかりが先走り、なかなか目立ちませんが、
もうちょっと存在がキャッチーだったら、今頃陽水クラスの奇才に君臨していたかも知れない。
あ、忘れてたけど僕の中では夏の風物詩。
Re.1-NOW!(2002/07/17(水) 03:13)>お前、面白いな。
Re.2-タムラ(2002/07/24(水) 18:01)>こんなことしてたんだ
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