[愛犬ルーと散歩すりゃ]最近聴いたCD 200906[ショベリパイ]
マル 2009-06-30 [朴訥音楽評]
イープラス主催のサマソニオーディション企画にホンダレディがエントリーしています。
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イギリスを代表するおめでたい存在だった、あのジャーヴィス・コッカーでさえ最近はいい感じに枯れてきたというのに、この年齢になってもこんなにギラギラした音楽を鳴らすPSBはやはり奇跡としか言いようがない。んで、この少々(いや大いに)下品な極彩色を今回プロデュースしたのはXenomania。すまんこの人たち知らんかった。カイリー・ミノーグとかやってるらしい。ジョニー・マーも参加しているらしいんだが、マーの存在すっかり忘れてしまうくらいいい感じにいい感じにチャラくて最高。
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FISHBONE - FISHBONE LIVE
結成なんと30周年!黒人ミクスチャーバンドのゴッド、フィッシュボーンのパリ公演の模様。「Party at Ground Zero」「Bonin' in the Boneyard」みたいな初期のキラーチューンから、比較的最近の曲までくまなく演奏。アンジェロがダイブから戻ってこれず曲が始まっても歌が聞こえないのがそのまま収録されていたり、後から手を加えた部分はほとんどないところからも生涯ライブバンドの面目躍如。
そういえばこのCDみたいに同梱で同内容のライブDVDが付いている、あるいはDVDの特典で音声部分だけ編集したCDが付いている、ていう商品を最近ちょくちょく目にする機会があって。同梱でライブDVDが付いてくるものならともかく、DVD特典にCDが付いてくるのってずっと「これ、なにが嬉しいんだろ?」と思ってたんだけど、実際手にするとすごくありがたいサービスだということに気がついた。
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自室での演奏風景を収録したYOUTUBEで火がついたUK女性シンガー。化粧はすれども部屋は汚い感じも含めて、ものすごいスケールのでかい大正九年みたいだけど、パフォーマンスだけにとどまらず、曲のクオリティが高いのでアルバム単位でもちゃんと聴けるところがすごい。
でもパフォーマンスも含めた上でのDIY精神の塊みたいなシンガーソングライターというところにこのアーティストのフックがあるわけであって、TENORI-ON使っているからテクノポップ・エレポップシーンのアイコン、と分類して「日本はPerfume、USはLady Gaga、そしてUKはLittle Boots!」とか言いきるのはすごい仕事が雑だなぁ、って思った。
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8年ぶりのKIRIHITO新譜。日本が誇る鬼才・ホッピー神山プロデュースの前作「da-vi-de-bo」のジャンク感から一転、ミキシングエンジニアに内田直之を起用。飛ばし系エフェクター多めのギターが中心となる無限ループがテクノっぽい雰囲気を出しているなぁと思ったら、案の定渋谷HMVでは2Fに陳列してあった。
そういったミニマルな部分が今作はクローズアップされているけれども、このバンドの叩きだすビートのダイナミズムは本当にすごい。ライブ見るとおしっこちびる。
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ピアノ・ピアノ・ドラムの変則3ピースバンド。ピアノ+女性ボーカルものの作品によくある、演者は無意識なのだけど、受け手はそこはかとなく感じ取れてしまう「幸福感」があまり感じられず、むしろ薄幸そうな感じがあっていい(全然褒め言葉になってない)。そう考えると、たしかにこのまま片方のピアノをギターに持ち替えれば椎名林檎みたいになるような気もしないでもない。これを一言で言い表すと、、、オルタナ感?ともあれこのスリリングな演奏に伸びのある歌声は聴いててわくわくする。
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いちいち取り上げる必要もないくらい何も変わってないが、尖がってたり・先進的なものが「善」とされているポップミュージックシーンの中で、変わることなく、かつ風化することなく活動してくれる(している、ではない)彼らを見ていると、おおげさだけど生きる勇気がわく。
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