[そうだ、手相]最近聴いたCD 200812[手相見てあげようか?]
マル 2008-12-26 [朴訥音楽評]

今年最後のライブです。キッチンです。
おらが村の名物ナイトクラブこと吉祥寺bar dropが年内でクローズされるので、万難を排して全員集合の方向で。

「Kitchen」
2008/12/30(火)
吉祥寺bardrop
23:00 open/start 2500yen 1drink

【DJ】
Die / BUG / Far East Recording / dj8bit a.k.a. Kadal / ALTER-HACHI / ROLLING / ジークジオン

【LIVE】
HONDALADY / 焼酎 / COOOK

【VJ】
広岡毅 / 草野剛

<mixiコミュ>
http://mixi.jp/view_community.pl?id=50461
<公式>
http://kitchenweb.jp/


すっかり月刊化していますが、最近聴いているものでーす。
本当はsmithのオール・タイム・ベスト「Sound Of The Smiths」ばかり聴いている、というのは無視してくださいw

Beck / Modern Guilt

現在のUS音楽シーンの重要人物のひとり、デンジャー・マウスをプロデューサーに添えて制作された今年発表のアルバム。オルタナ王子からキャリアスタートし、ファンク/ディスコリバイバルの狂乱を駆け抜け、たどり着いたのが60年代ガレージ~サイケ、みたいな第一印象。「オディレイ」以降のベックを熱心に聴いていたわけではないんだが、宅録やりたい放題というか、おもちゃ箱をひっくり返したような喧騒のアルバムをいつも作っているイメージが僕の中に勝手にあったんだが、たまにこういう、バッターの胸元にズバッとくるド直球のようなアルバムが出るとベックのミュージシャンとしての凄まじさを改めて感じてしまう。回転率だけで考えたら今年の洋楽ベストじゃなかろうか。

Sonny J / DISASTRO

「Can't stop moving」がいまだに各FM局でパワープレイ継続中。どこを切ってもファンキーでバブルガムポップな内容(これを日本では「アゲアゲ ( http://tinyurl.com/a7cgd6 ) 」というんだぜ)は、先に書いたベックとは明らかに真逆で全盛期のジュニア・シニアみたいな享楽的な楽しさ。刹那な感じがしてこれはこれでカッコイイ。
どうでもいいけど「Can't stop moving」のイントロは尾崎紀世彦の「また逢う日まで」に似てるよね。無意味にアガる。

Sonny J / Can't stop moving

尾崎紀世彦 / また逢う日まで

Ladyhawke / Ladyhawke

見た目は若干垢ぬけないオージーメタル少女で、アスペルガー症候群をカミングアウトするようなちょっと面倒臭そうな女性っぽいけど、同郷のcut copy(新譜「In Ghost Colours」がちょうかっこいい)みたいな、kitsuneから若干エキセントリックさを薄めた、まさにMODULARぽいエレクトロ風味。
円高だからみんな輸入盤を買えばいいのに、とか思う年の瀬ですが、同郷のcut copyリミックスも収録されている(そう)なので国内盤を買えばいいんじゃないだろうか。

cut copyもそうなんだが、kitsuneの次のニューレイブの世代ってなんというか歌心があるよなぁ。俺の中で「エレクトリックミュージック+歌心」のキングはpet shop boysなんだけど、PSBやニューオーダーやデペッシュモードとかもそうだし、クラフトワークもそうなんだけど、MODULAR周辺のアーティストはそういう歌心があるんだよなぁ。刺さるほどの衝撃ではないんだけど、染みる。

Ladyhawke / Paris Is Burning



David Byrne;Brian Eno / Everything That Happens Will Happen Today

ブライアン・イーノとデヴィッド・バーンのリユニオンアルバム。イーノとバーンと言えば、歴史的な名作でもあるトーキングヘッズの「remain in light」や「My Life In The Bush Of Ghosts」などを連想するんだけど(実際僕もそういうのをイメージして買った)、ダンスミュージックの原点の一つであるアフリカンビートと電子音や当時の最先端技術がグッチャグチャに混ざり合いつつもスタイリッシュに仕上がっているような雰囲気はほぼ皆無と言っていい。バーンのエキセントリックな歌声による「poor boy」に片鱗が見えるくらい。それ目当てで買った人は相当肩透かし食らうけど、これはこれでだらだら聴けると思うんだよな。
というのも、デヴィッド・バーンの根底にあるのはダンスミュージックではなく、アメリカ人にとって絶対的な普遍性をもつフォークやカントリーミュージックやゴスペルだと思うから。そういう意味では、イメージとしては「little creatures」以降の後期ヘッズに近い雰囲気がある。そういう牧歌的?みたいなノリをおっさん2人で作ってるのを想像しながら聴く、ていうのもなかなかいいね。


更新頻度はがくんと落ちたのにもかかわらず、今年もお付き合いいただいてありがとうございました。
それでは皆さん、よいお年を!

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HONDALADY
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