アベ・F・ジュリー / ソング・ブック
マル 2005-06-24 [朴訥音楽評]
はい、この秀逸なジャケに惹かれた人、これは絶対買ったほうがいいと思いますよ。借りるんじゃなくてね、こういうCDこそお金払って買ったほうが絶対いいですよ。このジャケのCDだったら、悪い内容なわけないじゃないってこと、中身聴かなくたって、そんなんわかるじゃないですか!
デキシード・ザ・エモンズのアベ・ジュリーのソロです。
これだけDTMが進化した昨今、「宅録」ってスタイルはもはやシミュレートでしかないと思っているんですが、このCDが鳴らす宅録の「こじんまり感」というのは、宅録作品にありがちな回顧主義ではなくてミクロの中にこそあるマクロというか、整理されながらも混沌としていて、こんだけ事象が複雑化した現代においては、こういうところにしか未来はないんじゃないかと思ってしまうくらいの独特な感触。
100人の人が聴いて100人全員が「いい」とは絶対言わない部類のCDだけれど、確実にその中の2人くらいの人生を狂わせちゃうんじゃないかな。”相方”アベ・ジュリーAによる「サウンドブック」とあわせて2枚あわせてどうぞ。
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