誰がどの科を受診しているか、入院しているかどうかなどは個人情報にあたり、本人の同意なく他人に教えると今月から全面施行された個人情報保護法に抵触するためだ。
病院とか銀行、郵便局だと、一昔前なら窓口で、「**さーん」ナンつって名前呼ばれたりもしたもんだけど、そういえば最近じゃ、あの順番待ちカードつの?番号書いてあるレシートみたいの受け取って、その番号が呼ばれるまで待つってシステムにどこもなってるような気がするなあ。
あのレシートみたいな番号書いてある紙って、窓口に行ったら窓口に渡すもんなの?見せるだけ見せて、自分でその紙は処分するもんなの?なんかいつもこの紙の行方をどうしたらもんかわかんなくって困ってしまう。
で、記事の話。病院あたりだと、確かに患者さんの個人情報として、あんまり名前呼ばないほうがいいかもね。どんな病気にかかってるかとか、調べる気になれば調べられちゃうし、保険とかあたりのからみでその辺の情報の利用価値も出てきそうだしねえ。
記事中でも懸念されてるけど、確かに名前呼ばれなくなることで、患者さんの間違いとかは怖いなあ。それが原因で医療ミスなんてのも十分考えられる危険だし。入院患者の病室をその場ですぐに教えないってのはいいかもね。今までが簡単に教えすぎてたって気もするけど。患者本人に確認取れない場合は付き添いの親類とかが判断するようになるのかな。でも、本人の友達とかって話だと、その判断は本人以外しにくい場合とか、ちょっとややこしくなりそうな感じかもね。
「名前を呼ばれる」って、結構いいシステムだったと思うんだよね。いいシステムっていうのも微妙なんだけど、「名前」って人間の無意識の部分で反応できる音だって聞いたことある。脳震盪とかで意識失ってる人に、その人の名前を一生懸命呼んであげると、意識が回復してくるとか。あと、痴呆が進んでる老人でもなかなか自分の名前は忘れないとか。
井戸端会議や飲み会の席などまわりで好き好きに会話している時話し声は聞こえるが内容まではわからない様な状態でも会話の中に自分の名前が出てきた時には敏感に察知するものです。・音のマメ知識 “聞こえ方”の不思議|音空間 カクテルパーティー効果 ・FLETTE(フレッテ) - ちょっと気になるおもしろ心理学 耳が考えてる!?カクテルパーティ効果
『カクテルパーティー効果』つーのか。これ。これが重要だと思うんだよねえ。あの窓口で名前呼ぶ効果って。銀行あたりだと結構静かだけど、病院の総合窓口って結構うるさくない?外来の人もそうだし、お見舞いの人やらナニやらで終始騒音がある空間って気がする。そんな中でも今まで患者さんをきちんと呼び出せてたのって、やっぱりこの心理的効果もあったんじゃねーかなあーと思うわけですよ。だから、それが何の心理的因果も持たない単なる番号で呼ばれるようになると、聞き取りづらい、最悪、その番号の勘違いとか忘れちゃうなんてことも起きえそうだし。
なんか失礼な話かもしんないけど、病院ってやっぱ「お年寄り人口」多いとこじゃないですか。だから今までは名前で呼ばれててなんとか聞き取れてたものが、番号になることでの勘違いとか増えて、患者さんも病院も戸惑ったりしそうな気はしないでもないかなあ、と思ってみました。
昔、ちょっとした手続きの用事があって銀行に行ったときのこと。処理が終わったら窓口でお名前およびします、って言われて待っていたら、しばらくして、「オオカワさーん」って呼ばれた。
で、窓口に行ったら、なんか他の「オオカワさん」と鉢合わせ。手続き中のオオカワさん、もう1人いたんだと思ったんだけど、よく顔を見たら、そのときは完全に音信不通状態だったオヤジだった。まさにリアルオオカワさん。
別に仲悪かったわけでもなかったけど、俺が実家に全然連絡も入れず離れてた時期だったもんだったから、そのときは久々の再会だったなあ。で、ロクに話もせず、なんとなく他人行儀なあいさつして別れたけど、その状況が今思い出してもかなり微妙だったので、あの窓口のおねーさんはこの2人のオオカワさんの関係がなんなのか、不思議に思ってただろうなあ、と。
まあ、脱線した話だけど、番号で呼ばれるようになったら、きっとこんな「親子の涙の再会」も無くなるんでしょうな。
個人情報保護法について、ちょっと違うお話し。
俺、そういう個人情報を扱う仕事を3年ほどやってるけど
はっきり言ってしまえば殆どの人の情報は世に流れてる。
残念ながら法律どうこうの問題ではないんです。
Pマークっていう「ウチは安全ですよー」みたいなのもあるんだけど
殆ど意味なんてなし。
仕事だから深くは語ることができないけど、諦めるしかないかも…。
ただ、自分達で情報は流れてるという意識を持った上での対策方法を考えるのがベスト。
そして今後は連絡先などを書類などでも簡単に相手に渡さない事が重要です。
とにかく確認。そして相手にしっかりと「この件にしか使わないように」と。
でも、そんなうまくいかねえんだよなあ…。
あー、やだやだ。
個人情報の完全なガードってやっぱ出来ないもんなんでしょうかねえ。
社会を生きる個人として、その情報は少なからず出回ってしかるべきだとは思いますけど、それがどこでどういう風に使われるか、場合によっては悪用されるかわからないという不安は、情報化が進んでいけば行くほど、深刻なものになって行きそうですよねえ。
「個人情報漏洩保険」なるものがあった。
そんな保険があるのかー。
企業が漏洩事故を起こした場合の賠償保険ってことみたい。
支払い例とかあるんだけど5000万円以上の被害額とかになるんだねえ。