あー、最近じゃめっきり、透明人間になったときのプランとか考えてねーなー。昔は暇さえあれば、「急に透明人間になったらどうしよう?」とか、綿密な計画を練ったりしてたもんだったけどなあ。無駄に。
まず、第一には、「自分が透明になった!」と自覚したら、服脱ぐよなあ?透明人間って服脱がないとその性能が発揮できなくない?服着たままだとカラダが透明な意味無いしなあ。「よっしゃ、全部服脱いだぜ!」とか思ってよく見たら、シャツもパンツも脱いだけど、くつ下だけ履いたままだったりしたら、透明で誰にもその姿は見えて無いだろうけど、ものすごい赤面しそう。
で、服脱いだら間違い無く銭湯の女風呂に直行だよな。もうこれはオトコ透明人間の宿命に他ならないと思う。これをせずして透明人間の何たるかを語ることは不可能。でも、時間が時間だと、おばあちゃんとか満載の、ある意味「アダルトタイム」に当たってしまうので注意が必要そうだよな。午後4時くらいの銭湯が行かないほうが無難かもしれん。
他にどこ行こうかなあ。やっぱ普通じゃナカナカは入れないようなとこにいってみたい気はする。なんつーの、ほら、地下金庫とかさあ。厳重な警備を掻い潜って行く感じのとこ。VIPなヒトしか入れないようなとこにいってみるのもいいかもなあ。普通じゃ一生行けないようなとこに行ってみたい。
あとは、ちょっとしたイタズラとかか。モノをちょっと動かしたりするだけでみんなビックリするだろうなあ。持ち上げて宙に浮いてるように見せたりとかしたら大変かも。ヒトの肩たたいてみたりしても絶妙なリアクションが期待できそうだなあ。
でも、案外、透明人間になって面白いのって1日くらいかもなあ。結局、ヒトと直接の関わりも持てずに生きていっても面白く無さそうだし。もし、透明人間のクセに?交通事故とかあっても、誰も助けてくん無いよ。
確かに変な話、盗みとか悪いことしてれば生きていくことは可能かもしれないけど、「何で生きてるんだろ?」って考えたらショボーンってしそうだわ。
ということを大人になるにしたがってなんとなくわかってきたから、「もし透明人間になったら。」なんて計画を無意識のうちにしなくなってしまったのかもなあ。透明人間計画のドキドキは、ヒトのつながり、社会を知るのと引き換えだったのか。