先日の出来事。電車乗ってたら斜め向かいに座ってた人がウトウト寝てたんだけど、駅に着くやいなや目を覚まし、ソコが目的の駅なのか、それとも乗り過ごしたことに気が付いたのか、周りを見渡したかと思ったら、そそくさとホームへと降りていった。
いや、これだけだったらよく見る光景なんだけど、問題なのはその降りてった人が座っていた席の足元。なにやらモノが詰まった感じの紙袋が置かれている。。
「忘れ物?」と、まあ、普通に最初は思った。で、俺以外にもその席の隣に座ってた人や向かい側に座ってた人もその紙袋の存在に気が付いたらしい。
そんな中、何のタイミングか電車が次の駅に向かうまでの間に車内アナウンスで例の「不審物等を見かけた際はお近くの駅係員にお知らせください。」なんて言われちゃって、俺も含め、その紙袋近くにいる人全員に見えない緊張感が走った。俺の向かいに座ってたOLさんなんかそのアナウンス聞いたとたん、隣の車両に移動しちゃうしさー。
次の駅に着くも特に乗降の人はいなかったんだけど、その車両に乗ってる人の注意はその紙袋1点に注がれてたね。それまで文庫本を一所懸命読んでたおじさんももう気になっちゃって本閉じちゃってるもん。ノンキに本読んでるような状況ですらなくなってる車内。
で、また電車は走り出し、さらに次の駅へ向かう。その間、何人か車内を移動する人がいたんだけど、その人たちもその紙袋、みんなチラっと見てくんだよね。座席に誰もいないのに置かれたままの紙袋。空いた席探しに車内を移動してきたのかもしれないけど、そんな「曰く付き」の状況満載の車両に留まろうとなんか思いませんわな。普通。余計その車内にいるのが恐くなってくる。
そのまた次の駅にちょうど着く頃、しょうがなくというかその紙袋の目の前に座ってたおじさんがその紙袋の中身を軽く確認し、駅に着くとその紙袋を持ってホームに下りていった。駅員さんに届けてくれたんだと思うけど、その瞬間、車内には無言の大歓声が上がったと思う。「神降臨」、まさにそんな状況でした。
ほんとならその紙袋にも触らず、直接駅員さん呼んで確認してもらったりすべきなんだろうけどね。でも、なかなかソコまでできないよねえ。それに世間の「無関心」さもそういう行動に消極的だし。まあ、俺も含めて。
最近よく聞かれる「不審物等を見かけたら、、」の車内アナウンスは単に忘れ物の存在に関しても今回みたいに不要の不安とかを煽ることにもなりかねんよなー、とか思いました。不審物もそうだけど、不審者を見かけたら、っていうのもなんか微妙だなあ。どういうカッコウでどういうことしてる人が不審者なのかの定義ってきっと人それぞれだったりするだろうしなあー。
安全の配慮に行き過ぎは無いにしても、その「安全の確保に無関心な世間の危険性」をまず指摘すべきだと思わなくも無い。
JR東日本は11日、テロ対策の一環として側面を見やすいよう透明にしたゴミ箱を開発し、東京駅上越・長野新幹線ホームに設置した。
ゴミ箱って結構いい値段するんですね。記事の後半に書かれてる、「ゴミ箱を撤去すると構内に放置され、、」というのは俺も同感。