ロードバイク日記 ヘッドチューブから出てた異音の問題が解決

先日のライドのときからずっと続いているヘッドチューブから聞こえるパチパチ、パキパキというような異音の発生。やっぱり走っている間ずっとするし、そもそもその音が結構大きくって前を歩いている歩行者さんもその音で振り返るくらいだったのでちょっとなあーと思っていて早いうちに直したかったけど、ショップのメンテも5月上旬まで予定がいっぱいとの話だしちょっとがんばって自分で問題解決してみようと自転車をいじってみました。

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まず、音の発生なんだけど、もちろん、自転車が止まっている時は音は出ない。音が出るのは走っているときだけ。その走っているときも鳴るときと鳴らない時があるのでその切り分けをしていく。

まずヘッドチューブから音が鳴るもんだからヘッドパーツの緩みを確認してみたんだけどこれは大丈夫そう。フロントブレーキをかけながら車体を前後に動かしてもヘッドパーツが変にガタが出てる様子も無い。乗った状態、乗ってない状態でハンドルを左右に動かしてみても変な動きや異音も出ていない

ヘッドチューブから音がするからヘッドパーツだと思ってたけど、これが違うとなったら結構原因特定が大変そうかも。。

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次にヘッドチューブに内装されているブレーキケーブルがフレームの内側に当たっていないか確認する。ハンドルのバーテープのところから伸びているブレーキケーブルの根本を押さえてみて車体を揺らしたり、振動させたりしてケーブルが当たってないかを確認してみる。フロントブレーキケーブルもリアブレーキケーブルもチェックしてみたけどしっかり固定されているみたいだし、振動等でフレーム内部に当たってる感じもしないなあ。

改めて、乗っているときに異音発生するタイミングというか、状況切り分けをすると、どうやらサドルに座ってるときには音が出ていて、サドルからお尻を浮かしているときには音が出ていないような気がする。また、強いブレーキングとかで荷重が重力方向じゃないときも音の発生が無いような気がする。

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なんか以前からシートポストの付け根から異音が出てたんだけどショップにメンテに出したらシートポストの固定部分にグリスを付けてくれて解決したと思ったんだけど、その後からこのヘッドチューブ異音問題になったので、グリスで固定力を上げる結果にならず、ポストの固定ボルトの音鳴りの仕方が変わっただけなのでは?疑惑が出てきた。

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Cannondale SuperSix EVO Standard-MOD 2021 のシートポストはアルミ製で一般的(?)にはD型ポストと言われる形状のものらしい。これをトップチューブとシートチューブの結合部裏側らへんから斜め上に押し上げる形の固定方式で圧迫させるボルトを締める構造になってるんだけど、この場合、サドル下に荷重がかかるんだったらそんなに強く締めないでもプレッシャーはかかるし、丸型ポストの固定クランプのような均一な圧迫は必要無いのでそもそもグリスが要らないのでは?というような気がしてきた。

そう考えると滑り止めのグリスがむしろ逆にしなりを伴うシートポストの動きに合わせて滑って異音を出してる可能性は高い。変な方向で滑るものだから音の響きが特殊な方向に響いて何故かヘッドチューブから聞こえるような感じがしたのかも。

気になるグリスを排除してみるべくシートポストを抜いてキレイにグリスを拭き取る。フレームのシートチューブ内に残ってるグリスもパーツクリーナーを使って出来る限り取り除く。また、ボルトでシートポストを圧迫する締め付けパーツ部分は特に念入りにクリーナーで拭き取り、ポストとしっかりプレッシャーをかけて動かないように圧迫できるように注意した。

シートポストを元に戻し、シートポスト固定のボルトは3Nmほどのトルクをかけて固定する。このトルクは決して強くは無いけど、このフレームのシートポスト固定方法だとサドルに乗って上からプレッシャーをかける限り強いトルクは必要無いと思えるし、確か納車時にフレームに「このボルトはそんなにトルクかけないでいいから(つか強いトルクかけるな)」っていう注意書きのシールが貼ってあったんだよね。

グリスを完全除去し、シートポストを締め直した状態でテストライドしてみたら、もう綺麗サッパリ異音が発生しなくなった。全くの無音。路面走行音がカーボンフレームの中に共鳴して低音で唸る音しかしない。最高。異音問題解決

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なんかネットでロードバイクの、特にカーボンフレームの異音問題って色々あるみたいで、その音の発生も複雑だったりフレーム内の共鳴で原因特定が困難だったりするみたいだったのでそのいい例だったのかもなあ。

今回はシートポストくらいのシンプルな構造の場所が原因だったから良かったけど、ボトムブラケットが異音原因になってることも多いみたいだし、SuperSix EVO のボトムブラケットの場合は過去にBB30という独自規格のBBでの異音問題が問題視されたこともあったみたいで、自分の2021年モデルのフレームはPF30A(BB30Aのカーボンフレーム版?)というその問題が注目された構造からは改良されたモデルのようで直接はその時と同じ問題は対策されたものみたいだけど、いずれにせよ、原因の可能性が残っていた場合はちょっと厄介になってた可能性が高かったので、今回該当しなかったのはまだマシだったのかも。

そんな感じで今回は自転車いじり話で終わりなので寂しいから近所ゆるぽたした時の写真をいくつか貼り付けておきます。

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