前回の前編に引き続き、P1のボディ製作を進めます。ベースのピュアホワイトを全面に塗ったところでマスキングをして、コーラルブルーのスプレーを行います。缶スプレーを使用する前にヘアドライヤーで缶をちょっと温めて缶の内圧を上げてスプレーの勢いを高め、塗料の粒を細かく吹けるようにおまじない作戦を今回もしてみました。
コーラルブルーのスプレーは2度塗りを行いました。フロント部分の複雑な作りの部分は思ってたよりも塗料の入りが良く、スプレー回数を増やさないでも色が広がりきったのが良かったです。フロントドア後半からリアタイア部分にかけてグラデーションもそれなりに出来たと思います。
さて、P1のボディはリア、テール部分の造形が凝っていてテールランプの奥にラジエータなどが覗けたりするのですがそこがスケールカーモデルのプラモデルばりに別部品組み立てになっているので部品別の塗装、組付けをやっていきます。
自分はプラモデラーというわけでもないので塗装専用の道具、ツール類もなかなか持ち合わせていなかったためそのへんに転がっていた段ボール箱の切れっ端とつまようじで簡易的な塗装台などを作ってその場しのぎ的に作業を進めました。部品系の塗料はアクリル塗料を筆塗りで使用しました。(具体的にはアクリジョンを使用しました)
部品の塗装を終えて乾かしている間に本体のマスキングを剥がしていきます。
マスキングを剥がしてマスクのミスが無いかチェックします。特に塗料の侵食など無くうまくマスキングできました。リア側のグラデーションも「缶スプレーにしては」それなりに出来たので満足です。
本体の全体塗りが終わったらコーティングと艶出しの気分でラッカーのクリアを吹いておきます。前回の12Cのときはこのラッカークリアで塗料を吹きすぎて下の塗面を溶かしてしまう失態を犯してしまったので今回は気を付けて、軽めに2度塗りしてしっかり乾かした後、艶出しフィニッシュの3度目ガッツリ塗りを行いました。今回は下地侵食無く塗ることが出来ました。
その他小物なんかも細かいものはアクリル塗料で筆塗りして仕上げていきます。今回はシルバーとか追加で使ってみたりブラックもつや消しを使ってみたりしました。小物なんかちょっとしか塗料使わないから改めて新色買うのもったいないなあーなんてちょっとは思ったんですが、やっぱり模型は細かい部分でもきちんと色分けされてるとリアリティが出て楽しいですな。神は細部に宿る。
今回、新しいアイテムに手を出しました。以前はガンダムマーカーの極細とかでやっていたパーティングラインのスミ入れですが、極細でもなかなか太く、うまく綺麗に墨が入らない、入れるのが難しいと思っていたところで、模型専用の塗料を使うことにしました。タミヤのエナメル系アクセントカラーです。
タミヤ メイクアップ材シリーズ スミ入れ塗料(ブラック) | タミヤ【スケールモデルの塗装技法として欠かせないスミ入れが手軽に】飛行機モデルやカーモデルのパネルライン(凹モールド)に、下地のカラーよりも暗い塗料を流しこんで立体感を強調する「スミ入れ」に最適な塗料が登場です。あらかじめスミ入れに適した濃度に薄められているので、ビンを振って塗料をかき混ぜたら、キャップに付いた筆ですぐに作業スタート。凹モールドに筆を置くと、塗料がモールドに沿って流れていきます。はみ出した塗料は、乾いてからエナメル溶剤で湿らせたクラフト綿棒で拭き取るだけ。モデルをきりっと引き締めるスミ入れ作業がぐんと簡単に行えます。下地はラッカー系塗料やアクリル系塗料で塗装。
スミ入れ塗料のキャップには細い筆が付いていてそこを使って簡単に細かい場所のスミ入れもできちゃう。スミ入れはパーティングラインの線に毛細管現象を使って塗料を浸透させていくんだけどこれはちょっと塗料多めにやったほうがキレイに、手早く出来る。多めに塗料を付けたらもちろん線からはみ出しちゃうんだけど、塗料が乾いたらエナメル系シンナーを綿棒なんかに付けて軽く拭き取ってあげればスミ入れしたパーティングラインがしっかり残って浮き出てくるのでいい感じです。
小物パーツ取り付けとスミ入れを終えて、シャーシに乗っけた マクラーレン P1 GTR のボディはこんな感じに出来上がりました。
最後のリアビューの画像見てもらう分かるように造形が細かくかなりプラモデル感覚で楽しいボディでした。でもこれって部品点数が多いってことは確実に重量は重くなってるだろうし特にそのリア周りに部品が集中してることもあって鬼アンダー出まくる使いづらいボディになるんだろうなーなんて予感をひしひし感じつつ、まあそこそこうまく作れたボディを見ながらニンマリして今回のボディ製作は終了となりました。
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