昨日、東京ドームで行われた「PRIDE GP 2003 決勝戦」を見に行きました。
(試合結果が公開されてるので結果を知りたくない人は見ないほうが吉)
先月見に行ったPRIDE武士道(HuntingGirledCollective: PRIDE武士道を観に行きました)も盛り上がってたけど、やっぱ今回はGPの決勝だけあってさらに盛り上がってましたよ。
全8試合、こんなにすごいカードが揃ってるっていうだけでも試合見る前からテンションも上がりますわな。
んで、今回の観戦の感想なんかを書いてみようと思うわけですが、試合結果も書いてるんで結果バレ勘弁な人は観戦後に見てください。
んで、珍しく追記エントリーしてみる。
感想書くっていっても昨日今日何回かPRIDE見にいったことあるくらいの格闘技初心者ですんで大そうな事書けませんが、期待しないで見てあげてください。間違ったことかいてたら容赦無いコメンティングお願いします。
<吉田VSシウバ>
シウバはインタビューでもトーナメント決勝よりもこの吉田戦を重要視してるのがよくわかった。「吉田は強いから。」みたいなこと言ってたし。道衣を着た選手対策をチカラ入れてやってたというくらいだからよっぽどなんだろうと思う。ってか、シウバ、柔術の紫帯持ってるとのこと。総合格闘家はほんと、いろんな格闘技を体得してると思う。
試合は序盤、両者互角の展開だったと思う。吉田のグラウンドにもシウバは負けてなかったし、シウバのラッシュにも吉田は打ち返してたように思った。でも、2ラウンドに入ったらシウバがペースを掴んだのかかなり切れのいい打撃を出し吉田を圧倒。吉田はシウバ打撃攻撃ペースのハマってしまったようだった。
結果は判定でシウバ。この結果は「PRIDEという場を踏んだ数」がモノ言ったように見えました。吉田もすごい健闘していて応援してるこっちもかなりチカラ入ったけど、やっぱ及ばず、って感じだったように思いました。
吉田、今回の黒星で今後の身の振り方が興味あるところ。まだPRIDE続けてくれるかな。。それと、試合中にシウバをキレイに首投げしてた場面があったんだけど、あれはやっぱさすがだと思った。「一本!」って言いたくなったし、他にもそう思ってた人多そうな気がする。。(んなこと思わないか。)
<桜庭VSランデルマン>
桜庭の人気はすごいねえ。入場の時、周りみんなが手拍子だったよ。試合は3ラウンドまで縺れ込んだ。ランデルマンの動体視力、反射神経はとにかくすごい。桜庭の打撃、キチンと見てかわしてる。これじゃ打撃で責めるのは無理でしょ。でも、桜庭はお得意のIQレスリングで終始冷静だったように思う。
結果は桜庭が腕ひしぎでK.O.取ったんだけど、スタンディングで打ち合ってたらランデルマンだったかもしれない。でも、グラウンドに持っていってからの桜庭ペースはやっぱ落ち着いててミスを出さないのが強さのポイントの気がしました。
今回、桜庭があんまりアクロバチックなことしなかったのは、背負っていた連敗があまりにも重かったせいもあるのかな。
<ミルコVSノゲイラ>
会場にいた人、どっち応援してる人多かったんだろうねえ。俺はどっちのファンとかなかったんだけど、「ミルコの連勝が止まったら盛り上がるなあ。」と思ってたのもあってノゲイラを応援していた。グラウンドの達人ノゲイラに最強の左ハイキックのミルコ。両選手入場の段階で会場の温度が上がる上がる。まさに「熱気ムンムン」でしたよ。歓声もすごかった。
公式なヘビー級暫定チャンピオン決定試合となったこのカードは、ほんとに注目すべき試合だった。
1ラウンド開始直後にタックルからテイクダウンでグラウンドに持ち込んだノゲイラ。インタビューで試合開始後早くグラウンドに持ち込んで決着をつけたい、と言っていたので「まさかこれで決めるか?」と思ったけど、そこはミルコ、難無く、とはいかないが何とか抜け出す。その後もノゲイラはひたすらテイクダウンを狙いに行く。でも、状況はミルコの押せ押せムード。ノゲイラはリングをグルグルと後退しながらタックルのタイミングを見計らう。
ノゲイラはこのテイクダウン狙いのタックルを仕掛ける時、また、仕掛けた後、ミルコのハイキックを避けるべく、必ず右腕をあげて即頭部のガードを欠かしてなかった。これがなかったらやばかっただろうミルコのハイキックも度々あった。1ラウンド終了間際、かなり鋭くミルコのハイキックがノゲイラをとらえたが、絶妙なタイミングのゴングに助けられたように見えた。
休憩時間中(カッコいい言い方分かんない)、やっぱり息あがってたのはノゲイラのように見えた。ミルコは相変わらず表情変えず。
2ラウンド開始。お互いのペースは1ラウンド後半の時と変わらず。でも、何となく感じたのは「ミルコ、疲れてきた?」って感じ。手数が減ってる。一発を狙ってるからなのかもしれないが、なんか攻めていくのにパワーが無くなってきてるようだった。
そんな中、タックルからノゲイラがミルコをグラウンドに持ち込む。しかもマウントポジション!会場から一気に歓声が上がる。あれよあれよという間にノゲイラが体勢を作りサイドを取りに行く。ミルコもこれはヤバイと思ったかかなり強引にカラダを起こしグラウンドから抜け出そうとした、その時!ノゲイラの匠の関節技が火を噴いた!取っていたミルコの右腕に上からしがみ付くようなカタチで決まる腕ひしぎ逆十字固め。うつぶせるようなカタチで技が決まり、倒れたミルコは時間かかることなくマットを叩いた。
もうね、会場総立ちですよ。俺なんかあまりにも興奮しすぎて席から飛び跳ねて大騒ぎでしたよ。ほんと、ものすごい歓声だった。
K.O.が出た後のリング上での両選手の表情が印象的だったなあ。
ノゲイラはほんとに喜んでたし、ミルコはほんとに悔しそうだった。んで、どっちの表情の中には「驚き」があったような感じもしたなあ。ノゲイラはほんとに勝てると思ってなかったような驚きがあるみたいだったし、ミルコはほんとに負けるとは思ってなかったような驚きの表情だった。ミルコ、「ポカーン」だったかもね。
前回見にいった武士道でドスカラスJr.をハイキック秒殺してる、「無敵ミルコ」を見た印象が強かった為に、この試合結果はほんと、衝撃ですらあったなあ。何となくイベントムードもミルコだったような気がするし。
いやー、格闘技って思ってる以上に番狂わせがあるんだと実感しました。また、それが格闘技を観戦する楽しみだったりするんでしょうね。
マジほんと、テンション上がりまくる試合オンパレードでPRIDEを堪能させていただきました。
PRIDE、おまい、男の中の男だよ!
【ドスカラスJr.は秒殺だったけど。。関連】
(『Sky High』は必ず毎回かけてくれそうなDJですな。イイ!!)
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お前、男の中の男だよ!!ナイス・レビュー。
休憩時間はインターバルと申します。
ドームって会場が広すぎて声援が響かないから
あんまりプロレス・格闘技に向かないんだけどう
ミルコvsノゲイラの試合後の熱狂(発狂?)ぶりは
ホント凄かった。初めて聞いたよ、あんなの。
ノブ(統括本部長) 2003/11/12 #651
[レス]
マジ、男の中の男だった。誰もが。
休憩時間はインターバルっていうのか。ってか、そのまんまなのか。
もっとかっこいい言い方があったような気がしたけど気のせいだったか。
やっぱあの試合の後の歓声はスゴかったのか。
正直、ノゲイラがK.O.取った瞬間の衝撃は、
ワールドカップ日本-ロシア戦の勝利のときくらい激しかった。
秋田、お前、男の中の男だよ。
オオカワ 2003/11/12 #652