静まり返ったダンスフロアで、大勢の若者が楽しそうにリズムに乗って揺れている。ディスクジョッキー(DJ)の声と音楽は、各自が着けたヘッドホンから聞こえてくる。
昔、野外でイベントやってたときにコレ考えてたことあったわー。こんなこと出来たらいいなーどうなんだろうなー、って感じで漠然とだけど。
野外でイベントやるとなると必然的に音が出るもんだから、騒音とかの考慮でロケーションが限られてくるんだよね。「音さえ周りに出なければドコでも出来るのにー。」って発想がコレのキッカケなんだと思うわ。
このオランダのサイレントディスコの場合、ラジオが内蔵されたヘッドフォンを各々が付けて、エリア内でDJの音を拾ってみんなで楽しむ、って感じかな。俺が考えたときはラジオ使うってのは思い付かなくって、よくある赤外線のワイヤレスヘッドフォンが浮かんだなあ。対象範囲考えるならラジオだろうし、音質考慮するなら赤外線がいいかねえ。
まあ、なんにせよ、ちょっと体験してみたいなあ。どんな感じなんだろ。遊ぶ側サイドとしては普通のフロアと何がどう変わってくるのかなあ。
最初に思い浮かんだのは、「フロアで会話がヘッドフォン外せば普通に出来る」違いかなあ。通常のフロアの場合、話するときって相手の耳元で大きな声で話すのが基本じゃない。「火無い?」とか、「今何時?」とかもこれだったら普通に話せる。音が外に出てる場合はフロア脇のラウンジのソファで座りながら話してるときも大声出さないとダメ。結構コレで朝方には声枯れてるとかあるんだけどね。でも、サイレントディスコの場合はヘッドフォンさえ外しちゃえば普通に会話出来る。これだったらフロアで電話なんかも出来るんじゃねーかなー。
コレがいいか悪いかは微妙って気もするけどね。あの、テンション上がってる中で一緒に遊んでる仲間と近付いて話してるってのも1つの場の魅力のような気もするし、耳元でしゃべりながらハグったりとか、何気無い必然のノリだったりするしなあ。
それから、もし「サイレントディスコが日本にも上陸!」して、さあ、はじめてのサイレントディスコをみんなで楽しみましょう、つってヘッドフォン渡されても、なかなかフロアでヘッドフォンの音のみで踊るのってちょっと躊躇しそうな気がする。「慣れ」の問題なのかもしれないけど、やっぱ周りの目っていうか恥ずかしさはあるかもね。みんながみんなもう盛り上がってて、しかもフロアも暗い、とかならまだマシかもしれないけど。日本じゃ受け入れに時間かかりそうだなあ。
単純にヘッドフォンしてると邪魔っていうのもあるかもしんないねえ。イベントとかフェスとかで歩き回る前提だとどうしても持ち物って減らしたいとこで、ヘッドフォン持ってたりするのもアレかもなあ。踊りにくいのもあいそうだし、ロックパンクあたりのモッシュりまくりフェスだったらヘッドフォンなんかしてる場合じゃなくネーか?とか。
あと、そうだ。普通の場合だと、周りの人たちの「ワァー!」だの「キャー!」だの「イェーイ!」だの「フゥー!(HG)」だのの声が聞こえてきて、それがより場を盛り上げたりってこともあるけど、ヘッドフォンしてたらそういう周りのノリの音が耳に入ってこないんでちょっとこれも普通とは異質の空気になるかもなあ。
サイレントディスコのシステムが浸透してきて、こうしたフロアの空気、オーディエンスの声が拾われて、DJの音に乗っかるようになってもナカナカ臨場感出ていいかもね。「現場をライブで肌に感じつつライブ音源をヘッドフォンで聴いてる」というカタチか。
と、まあ、いろいろ考えてもいま1つピンとこない感じもするし、これはやっぱ体験してみるしかネーなーと思うわけですよ。日本でどっか、サイレントディスコ企画しないかなあ。音響メーカーとか、この手のヘッドフォン作ればいいのに。
あー、このサイレントディスコが一般化したら、『サイレントディスコ用のMYヘッドフォン』って流行るんじゃねーの?普通にヘッドフォンとしても使えるし、イベントやフェスに行ったら、サイレントディスコ用の受信機ヘッドフォンにもなるって商品。コレどうよ?
たぶん、サイレントディスコの初期ってこのヘッドフォンがいろいろ普及の足かせになりそうな気がするんだよなあ。参加者全員分のヘッドフォンをそろえるコストとか、そのヘッドフォンの破損、紛失とか。そう考えるとMYヘッドフォンってすごい合理的で、なおかつ、自分好みのヘッドフォンってことで音質もそうだし、外見的にデザインやカスタマイズして楽しめるし。何より愛着とか持てていいだろ。遊びに行ったイベントやフェスのステッカーをそのMYヘッドフォンに貼って記念にするのも良かろうよ。
ということで、『サイレントディスコ用のMYヘッドフォン』、どっかの音響メーカーがサイレントディスコ企画屋と手を組んで作ればいいさ。
まあ、その前にサイレントディスコを体験したい。日本でやる予定無いんだったらやっぱ本場、発祥のオランダに行くっきゃないな!アムス!アムス!
【サイレントディスコ娘に萌えですよ】
・HuntingGirledCollective: ゴツいヘッドホンした女の子
そんなことやったんだ。
なんだもう目をつけてるヒトが日本にもいるのか。
音メインのレイブやフェスなんかだとまだちょっと敷居高いかもしれないけど、ちょっとしたショーとかアミューズメントパークとかの会場内放送の感覚で使ってみたりするのもいいかもね。
あと、こういう「斬新な最新の演出を使った」といったら、やっぱここはP-MODELのライブあたりで実験して欲しいとこですな。
サイレントディスコでインタラクティブライブで。
おお。こんなのやってたのか。
つか、結構しっかりやってるのね。仕切りもメンツも。
それにロケーションもCLASKAでやってるなんてサイコウじゃないですか。
これ、次回行こう。おもしろそうだ。
ヘッドフォンで世界中とライブ演奏を共有するコンサート
mixiにPlacard Tokyoのコミュがあってそこで当日の様子がアップされてる。
なかなか楽しそう。
でも、やっぱレイブとかフェスとかのアプローチとはちょっと位置的に違うっぽいねえ。
あくまでも「コンサート」って感じか。
チルアウト、アンビエントとかラウンジとかにはジャストミートっぽいけどねえ。