Pogues/Streams Of Whiskey
マル 2002-02-18 [朴訥音楽評]

Pogues/Streams Of Whiskey
No.82-(2002/02/18(月) 13:46)

愛すべき酔っ払い、シェーンマクゴワン在籍時のポーグスの91年のライブ盤が、
(僕のために)最近になってひょっこりリリースされました。
ジョーストラマー(exクラッシュ)がプロデュースを手がけた
「hell's ditch」リリース後のツアーで、なかなかレアな音源が収録されております。
かなり大規模な会場、なおかつ録音状態がイマイチで、
たまに演奏が歓声にかき消されている部分もありますが、
ビール片手によっぱらって大騒ぎしているようで、
ある意味レイブ(というか「祭り」だわな)っぽい雰囲気。

ポーグスは、アコーディオン・ホイッスルなどアイリッシュトラッドを基調にしたバンド
(一時期流行りましたよね。ワンダースタッフとか、日本でも16tonsとか)で、
酒やけのしゃがれたボーカルが魅力的な、ボーカルのシェーンマクゴワン
(のちにアル中が原因でクビになるんですが)の風貌にもかかわらず、
ジョーストラマーをはじめ、なぜかパンク界隈の人たちに人気で、
ライブ中は客席でモッシング(というか酔っ払いの小競り合い)が始まる始末。
ノリオンリーで突っ走るアレックス・コックス監督のいんちきマカロニウエスタン映画
「ストレイト・トゥ・ヘル」に出演した影響なのかもしれません。

U2、レディオヘッドなどをはじめ、アイリッシュ出身のバンドって、
独立運動がもつれにもつれて、いまだにテロ問題が続出しているような国家情勢も伴って、
シリアスなメッセージを発信する傾向が高い(ような気がする)のですが、
「まぁ、いろいろあるけどよ、今晩は飲もうよ。ホレ」
と呂律の回らない言葉で杯を交わしてくるようで、なんか心がじんわりします。

#これ書くためにいろいろ調べたんですが、
ポーグスの前身バンド「シェーン・マクゴワン&ザ・ポーグマホーン」の、
「ポーグマホーン」って言葉は、ケルト語で「kiss my ass!!」って意味らしい。笑

##ジャケはこの盤前後にリリースされたブートレク盤です。お間違いないように。

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