[戦後の民衆感情は]2009年よく聴いたCDまとめ(通称:俺チャート09) [いじましく悶えてる]
マル 2010-01-19 [朴訥音楽評]

mixiにも書きましたが、去年よかったアルバム10枚とよかったライブ。今までの投稿からのコピペ多数だけれどもご容赦。

Lily Allen - It's Not Me, It's You
去年聴いたアルバムで1枚だけ挙げろ、と言ったらぶっちぎりでこれを推す。 ここ数年、CDを聴いてて「うわーやられた!」と思う感覚ってほんと少なくなってしまったんだけど、このCDにはいつまで経っても日本人はイギリス人にはかなわないなぁ、という脅威(とあきらめ)を感じた。今年前半はこればっかり聴いてた。
Frankmusik - Complete Me
御大PET SHOP BOYS直系の泣き系キラキラ(たまにギラギラ)エレクトロ。とにかく曲と声がいい。これは完ぺきに自作自演なのかな。だとしたらすごい。 個人的に最近、トラックメイキングの度にシンガーをとっかえひっかえするユニットというのにあまり興味がなくって、やっぱり曲書いた人が一番表現したい着地点が見えているだろうし、でも技量がないから歌わないというのもなんか違うなーと思っていたころに聴いたのでものすごいハマった。

え!日本盤でてないの?なんで?

fumes - Sundancer
ジム・ダイアモンドプロデュースの暑苦しいオージーおっさんガレージロック。 カラッカラに乾いた風の中にいい感じのねちっこさが漂って、派手さも渋さもバシッと際立つサウンドと、適度なやんちゃっぷりがいい感じ。ゼロ世代も終わって気がついたのはロック・非ロック問わず、オーストラリアのミュージックシーンはこの10年かなり面白かったということ。

Manu Chao - Baionarena 今年夏に開催されたマヌ・チャオのライブ盤。ティーンズも中年も爺さん婆さんも彼のライブで楽しんでる。マノネグラ時代にいわゆるロックマーケットから逃げ出して、それまでメイクマネーした金でタンカー買ってパントマイムとかサーカス団とか大所帯で乗せて南米ツアーを敢行した彼だからこそできるライブ。ライブというよりも祭りとかそういうものに近いんだろうなぁ。

これもそうだけど去年はスペイン語のCDばっかりきいていたような。やっぱり2010年の音楽の中心はロンドンでもLAでもNYでも東京でもイビサでもなくバスクだな。

KYLIE MINOGUE - Kylie Live In New York
9月にNYで行われたライブが配信のみでリリース。「ロコモーション」「ラッキーラブ」みたいな超初期の曲から最新作「WOW」収録曲までまんべんなく。ライブ開催から比較的間髪いれず海外のライブ音源が聴ける、という点で配信のみフォーマットは本当うれしい。 にしても音源聴いているとこの人はライブでよく笑う。10代の頃の喧騒~病気~復活と酸いも甘いも経験したからこその笑顔には相当な重みがある。そこが40過ぎてもかわいい理由かな。
Blur - Live@Hydepark
またライブ盤(ジャケットは近日リリースされるドキュメンタリーDVD)。オフィシャルサイト通販のみリリースのリユニオン・ブラー@ハイドパーク公演。初心者からマニアまで大満足の内容。 これを機に活動再開するみたいな情報もあったけど、やっぱりこれっきりになる模様。やはりこれは、なんとなくグレアム脱退→なんとなくヴァーブの人加入したりしたけど、結局なんとなく活動停止してしまった彼らの「禊」だったんじゃないだろうか、と勝手に思ってる。早く映画が見たい。
Yeah Yeah Yeahs - It's Blitz
ディスコパンク的なデビュー作から始まってカントリー的な要素が強い「Show Your Bones」、んで若干エレポップ臭のする一昨年発表のEP「Is Is」を経てこのアルバム。ちんこがでかそうなアクの強いボーカルは好みが分かれるところだけれど、このボーカルじゃないとこのバンドは成立しない気もする。 にしてもファースト聴いたころはここまで音楽的な懐の広さがあったなんて全く予想してなかった。あとどのアルバムも駄曲なしの名作ではあるけど、個人的にはYYYSはファースト以降こっちに転がって本当によかったと思う。
口ロロ - everyday is a symphony
どうか口ロロがポメラニアンズみたいなことになりませんように。
matt & kim - grand
ベン・フォールズをパンキッシュにしたようなニューヨークのキーボード+ドラムの男女デュオ。このバンドはフォーマットは違えど、キュアーやペイブメントがそうだったようにソングライティングに絶対的な沸点(というか気化点)と疾走感を持っていて、それがハマると全曲ものすごく気持ちよくきこえる。

【2009年良かったライブ】

Lily Allen(渋谷O-EAST)
上手い下手ではなく、歌心と色気にあふれたリリーのパフォーマンスに加えて、オールディーズもエレクトロもダブステップも全部ひっくるめてロンドンの音楽シーンの美味しいところを全部盛り込んだ生演奏。OLも外人もみんなニッコニコしながら「F**K YOU!」と中指を突き上げてたのは痛快だった。

THE Specials(新木場STUDIO COAST)
もうメンバーはおじいちゃんで膝とか腰が痛そうだし、テリー・ホールはパッと見タカアンドトシのタカみたいだったけど、いくつになってもチンピラ風情。さすがルードボーイ。30年前のダンスミュージックなのに、明らかに今の音と同様にパワフルでダンサブル。新しいものが絶対的に正しいわけではないんだよね。

Sonny J(麻布十番WAREHOUSE)
もうゼロ世代も終わりだというのに、GANBAN NIGHTって90年代半ばの「ちょっと音楽に詳しい私立大学生の集まり」風情がぷんぷん漂ってて、こっ恥ずかしくて正直苦手なんだけど、SonnyJが出るなら話は別!PAトラブルで相当長い間無音状態だったんだけど、プレイは初期ビッグビートブティックのころのFatboySlimみたいで超楽しかった!

UNICORN(よこすか芸術劇場)
再結成ユニコーンのシークレットライブという名の公開ゲネプロ。舞台演出のリハ不足で見事なまでにグダグダだったけど、タミオがハンドマイクで歌う姿を見れただけで涙出そうだった。一番懐かしいと思ったのは意外にも「素浪人ファーストアウト」だった。

Fatboy Slim(八景島BIG BEACH FES)
八景島に1日だけブライトンの風が吹いた。

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