木津裕史監督によるホンダレディのニューアルバム"CASSETTABLE"のプロモムービーができました。とってもおもしろかっこいいので、いろんなところに貼ってやってください。
というわけで最近聴いているものをいくつか。
Ida Maria - Fortless Round My Heart
土屋アンナと木村カエラを足して2で割らない感じのノルウェーの23歳ロックシンガー、イーダ・マリア。「ロックシンガー」って称号は相当ダサいんだが、この言い方が一番的を得ていると思う。
昔からハスキーな若手女性シンガーは数多存在していて、きっと現在、そのヒエラルキーの頂点はビョークなんだと思う。実際このイーダもUK界隈のミュージックシーンでは「ストロークスmeetsビョーク」とか言われているんだが、そのハスキーさがジャニスやビョークを軽く通り越して中村あゆみとか葛城ユキくらいまで行ってて全然可愛げがない。チンコでかそう。でもそれがいい。
fumes - Sundancer
ホワイト・ストライプスのプロデュースなんかで有名なデトロイト・ガレージロック・シーンのゴッドファーザーことジム・ダイアモンドがわざわざオーストラリアに出向いてプロデュースを担当、ということでメンバー2人しかいないのに暑苦しいくらいの轟音。素晴らしい過ぎる。しかしこの人たちとは関係ないけど、ホワイト・ストライプスとマイルス・デイビスとジェフミルズとMC5がいる街って、デトロイトっていったいどんな街なんだろう。さっぱり見当がつかん。
Justise - COOL CAT
ジャスティスって、リリースされるアルバムやミックスCDはほとんどチェックしていたものの、嫌いじゃないんだけど今までどうも好きになれなかったところがあったんだけど、これはいいわー。ここ数年のUKクラブシーンという漁場にでっかい網を沈めて、大衆魚も深海魚もゴミも一切合財すくって、鍋に入れて全部煮ました的なムチャクチャで強引でいい加減なところがいい。
lily allen - It's not Me,It's You
お騒がせ肉食酒乱娘リリーアレン。表面的にはファーストで見せたスカ色はぐっと目立たなくなり、ブレイクス/エレクトロな感触がすこし強くなってるけど、アルバム通しての普遍性は前作以上。
トラディショナル、というといちジャンルみたいに聞こえるのであんまり使いたくないのだけれど、(おそらくUKでは)オアシスがそうだったように「みんなのうた」と化しているんじゃないだろうか。
Dadamnphreaknoizphunk - Cheerleaders Are Smiling At You
hardfloorの変名トリップホップユニット。"HOME RUN"あたりからだっただろうか、hardfloorのアルバムでもアシッドハウス一辺倒ではなく、こういったダウンビートへのアプローチをたびたびしているんだけど、このアルバムに関して言えば、TB303を無理して使っていないところが逆に素晴らしい。
ボーカルトラックやラップなんかと絡んでくるTB303は、ハードフロアお家芸(というかいつも一緒)のアシッドハウスのリミックスで登場するそれとはまったく手触りが違う。いや、もちろんめちゃめちゃ使っているんだけど、なんというかセンターにはいない。というかこれはDadamn某(いまだに名前が言えない)てことを知らなかったら、アメリカの大御所ヒップホッププロデューサーかと勘違いしてしまいそう。