Madonna / American Life
マル 2004-02-08 [朴訥音楽評]
毎年、ホンダレディのホームページにて、お気に入りのCDチャートを公開してみんなであーだこーだいっていて、僕も去年買ったCDを聞き返していたんですが、その中で真っ先にチャートインしたのはこのアルバムでした。というか自分のバンド以外でガツンと衝撃を受けたアルバムって意味(=「くそーやられたなー!」って感覚)で考えると、最初このアルバムしか思いつかなかった。
声とアコースティックギターやオーケストラといった生楽器の切り貼りは前作「MUSIC」からの相棒ミルウェイズ・アマッザイの手腕によるもの。マドンナというこれ以上ない素材を使って、びっくりするくらい音で遊んでて痛快。
そして詞の内容も、アートワークではゲバラのコスプレしてるけど、特に戦争に言及しているわけでもなく、アメリカという資本主義社会そのものに対する警鐘を鳴らしていて、ともすればカートコバーンが歌っててもおかしくないような内容。他でもないマドンナだからこそリアリティがある。
昨今、ロックやパンクが失ってしまったアンチテーゼを持ち合わせているのは、アメリカでは彼女だけなんじゃないかな、と。やっぱりその辺のディーヴァとは訳が違う。
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