数年前までは旅行、っつーか、都内から出ることってソウソウ無いような生活をしてたのに、ここ1、2年は遊びであっちこっち出掛けることが多くなったなあ。去年は30歳を目の前にしてのはじめての海外旅行とか行ったし、夏は沖縄に行ったりとか、冬はスキーで新潟、長野、はじめての北海道とかも行ったし。
元々そんなに、「旅行が趣味!」ってのは無かったんで、どっちかといえば「遊びありき」でいろいろなとこに行くのがメインなんだけど、それでも、はじめての空間に行くっていう括りで旅で間違い無いだろうな。
で、そんな旅を幾度か行ってみててふと思ったんだけど、俺、「事前に現地情報調べすぎじゃネーか説」というのが浮上。そういえば、どっかに行く前にやたらその場所のことや何があるかとか、調べまくってるような気がする。
なんだろうなあー、事前情報チェック癖。いや、事前情報を調べるの、楽しいのよ。「あー、こんなとこあるのか!」とか、「おー、ここ行ってみてー!」とか、「ウマソー!これ食いてー」とかって、向こうでドコ行こうとか、夜はナニ食べようとか考える、『妄想予行練習の旅』ってあるじゃん?楽しいの、わかるっしょ?つーか、たぶん、旅のおもしろさはこの時点から始まってると思うんだよね。旅のおもしろさの多くがこの部分にあるのは事実だと思う。
あと、性格もあるかもなあ。俺、変なとこ几帳面なんだよねえ。几帳面っていうか、用意万全で時間前倒しが心地よく感じる性格。変な完ペキ主義っていうか。
そのせいもあって、事前にいろいろ調べて、行きたいと思った場所、食べたいと思ってたもの、やりたいと思ってたこと、が出来る旅はおもしろかったのよ。旅先でやること全部やった、「勝手な充実感と、満足感」に浸って帰路に着けば、もうそれでよかった。
で、急に思ったんだけど、旅のおもしろさには、「非日常な空間に触れる」ってのもあって、この調べまくりの旅はその魅力を無くしちゃってるなあー、って。
『行き当たりばったりの旅』ってよく聞くけど、それもゼッタイにおもしろい旅のスタイルなんだよね。思いがけない風景に出会い、想像もしなかったおいしいものに出会い、楽しい地元にヒトに出会う旅。
あー、あれなのかもなあ。俺が「旅慣れて無い」のがこういう調べ過ぎの旅をしてしまう原因なのかも。やっぱり知らないとこに行くということに、楽しさを感じるより前に、ちょっと怖いとか不安とか思ってるから調べちゃうのかもね。あと、ネットで簡単に現地の情報を調べられたりするのも、こういう調べ過ぎを招く要因なのかもなあ。
そんなことに気が付いてみたら、今度はむしろ、なんも事前情報無しにフラッと出かける旅ってのもやってみたいなー、なんて思うようになってきた。時間たっぷり余裕持って、交通手段も宿泊先も、いや、なんなら目的地も未定の旅。いやー、おもしろそうだなあ。なんか青春18きっぷな気分かも。リュックに適当な着替えだけ突っ込んで出かけるスタンスで。
とかを、家の近所の、はじめて通った路地裏で、プチ迷子になりながら考えてみたりしました。