天空やってます

現在のスノーボードシーンのメインストリームであるフリースタイルをフィーチャーしたスノーボードゲームです。広大なゲレンデを自由自在に滑走し好きな場所でトリックを決めるのがこのゲーム。本当にゲレンデを滑っている醍醐味を味わえるのもこのゲームだけ。


先週末、せっかくの3連休だというのに今ひとつパッとしない天気でしたな。んで、おとなしく家でゲームなんかを嗜もうかと近所のゲーム屋さんで調達してまいりました。

もうそろそろ雪山シーズン到来ですよ。去年からはじめたスノーボードなんですけど、今年も行きまくるぞ!ってんでもうすでにテンション上がりまくりでして、その無駄に上がりまくったテンションのやり場に困った挙句、「スノーボードゲームでもやってイメージトレーニングだ。」と、非常に分かりやすい結論が出され、スノーボードゲームを買ってきました。XBOXの「天空」ってゲームです。2年前のゲームです。

今までもPSとかでいろいろ出てたスノーボードゲームをやったことあったのでゲームをすぐはじめても比較的とっつきやすかったですな。「スノーボードゲーム」っていうゲームの基本操作はあんまり変わらないってことですかね。で、その基本操作にゲームごとに「特殊操作」が加えられてる感じなんですけど、特殊操作っていうのはスノーボードの「トリック」っていう飛んだり跳ねたり回ったりする動作操作をどうやるかってことですな。これがこの天空だと非常に「直感的」でわかりやすく、まさに「思い通りにトリックメイクできる」ってとこがすごくいいとこだと思いましたねえ。

ゲームしていて、操作していて気持ちいいんですよ。そりゃもちろんうまくトリックが出せないときもあるんですけど、それもその直感的な操作のせいか、「何処が悪かったから今のトリックがうまくいかなかったか。」が分かるんですねえ。画面の中のポリゴンキャラクターのコケッぷりと今の自分がやった操作、タイミングからダメな動かし方が分かってきて、それを踏み台にしてうまくトリックできるように練習できる、また、上達する楽しさが実感できるんですよ。ほんと、大げさな言い方ですけど、「指先がスノーボードしてる」んですわ。うまくいかないと、「練習してうまくできるようになろう。」って思えるのはゲームとしてすごいことなんじゃないかと思いますよ。単純にそれが楽しめるのがいい。

スノーボードゲームっていうと、間違いなくステージは「雪山のゲレンデ」なんですけど、このステージの作り方にもこのゲームはこだわってていいと思いましたねえ。まず、「透明の壁が無い」んです。多くのスノーボードゲームだと、「先が見えるんだけど何故か壁みたいなものが立ちふさがって先に進めなくなる。ステージサイズが厳しく制限されている」っていうのが雪山の開放感を台無しにしがちなんですけど、このゲームの場合、これが無いんですよ。いや、もちろんステージには限度はありますけど、それが行動自由度の最大限近くまで動き回れるんですねえ。スノーボードは雪山を「下る」スポーツでして、そのスタート地点よりも下る場所は基本的にステージなんです。よっぽど変なとこ行こうとしない限り、スノーボードで気持ちよく滑っている限りは全部ステージ内なんですねえ。

自分が本物のスキー場行ったときでもそうなんですけど、「そのスキー場の全コースを冒険気分で巡ってみる」ってやったりしませんか?「あっちのコースは急なコブ斜で攻め甲斐がある。」とか、「あそこのコースはものすごい景色がきれいで気持ちよく流せる。」とか、「そっちのコースは横幅広いフラット斜面なんでスピード出して気持ちよく滑れる」とか、自分なりに気分に合わせてコースを選んで滑る楽しさというか。それがこのゲームにはあると思うんですよ。

「フリースタイル」をフィーチャーしたゲームですからキッカー(ジャンプ台)やレールなどが充実してて、「ここのコースは大きいキッカーがあってデカいエアーが決められるので気持ちいい」とか、「こっちは変なカタチしたレールが楽しい」とか、1つのステージ(ゲレンデ)内でも幾通りもの遊び方が出来ちゃうんですわ。ステージも前述のように狭くないですし、現実のスキー場では進入禁止なコース外の林ん中とかもガンガン滑れて楽しいです。「おい!そんなとこ滑れんのかよ!!」みたいな自分だけのコースを探せるのも魅力ですな。

「直感的な操作」って書きましたけど、エアー時のグラブがまさに直感的で好きです。あまり使う機会の無い「右スティック」を使って操作できるんですけど、進行方向に向かってスティックを倒した方向をグラブするという操作は、慣れるとかなりカッコよくグラブトリックが出来ていいですよ。コンビネーションもかなりアドリブきかせて決められますし、LRトリガーを使ったシフトをさらに組み合わせれば、かなりのバリエーションのオリジナルトリックも出来んじゃないかと思います。

グラフィックなんですけど、実際、オブジェクトのクオリティは「並」じゃないかと思います。でも、「風景がキレイ!!!」、これ。実際スキー場いっても、その雪山からの風景は魅力の1つだと思います。あの風景の気持ち良さや素晴らしさをホント同じように体感できると思いますねえ。「遠くに見える」んですよ、風景が。なので高いエアーとか決めた時のあの風景、空との一体感はマジでこのゲームの醍醐味だと思いますねえ。これぞまさに「天空」かと。

XBOXお得意の「録音してある音楽をBGMに使う」ももちろんこのゲームでも出来まして、スキー場に自分が好きな曲が終始流れているという、スキーやってる人だったら誰もが1度は思うであろう夢のような環境が実現できるわけですな。XBOX買って一番最初に録音した「The Best of New Order」を、ずーとかけてプレイしてます。ってか、素で『Bizarre Love Triangle』がかかってるようなスキー場に行ってみたい。かかってても悪くないような気はするんだけどなあ。。

あと、このゲームのシステム面ですばらしいと思ったのは、「スタートして失敗したらすぐにリトライできるところ。しかもBGMはステージを変えない限り途切れずにゲーム中、システム画面中も流れているので気持ちがいい。」ということ。リトライがすばやくできるのはゲームのテンポを良くしてくれるし、その度にBGMが切り替わらないで済むのは非常に出来た配慮だと思います。自分の録音したBGMがさながらオリジナルのゲームサントラみたいな錯覚にも陥るくらいです。「このゲームのBGM、いいなあ。」みたいな。いや、天空オリジナルのサントラもいい選曲してると思いますよ。それに収録曲も多いですし、幅広いジャンルの曲が用意されてる点はすばらしいです。その選曲も自分である程度カスタマイズできるのも魅力だと思いますよ。

まあ、そんな大人気ゲーム機XBOXで2年前に発売されたスノーボードゲーム「天空」をやっているわけなんですが、結局、雪山早く行きたい病の火に油を注ぐだけ注いだって感じで、このゲームをやってたらさらに雪が恋しくなってきてしまいました。これからシーズンに入るまでは、この天空やったり、神保町に道具見にいったり、ボードのメンテナンスしたり、、とハヤル気持ちを押さえるのに必死な俺になりそうです。

【天空関連】
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で、そんな天空の続編が出るぞ!今度はLiveでオンライン対戦!!さながら「ヴァーチャルクロスゲーム」を自宅で体感できるわけだな。こりゃ熱くなりそうだ。

「実在するビックなゲレンデを縦横無尽に滑走し、無数にセットされたヒットアイテムを使ってトリックきめまくる」というコンセプトはそのままに、スノーボードゲーム史上最多のトリックバリエーションを収録、さらにコンボシステム、スタイルボーナスシステムを導入、そしてXbox Liveによる最大8人までのオンライン対戦などが実現されました。

アクロバチックなトリックだけじゃなくてスタイルにこだわったトリックの得点が考慮されてるっていうのが個人的に一番気になりますねえ。この天空ってゲームの魅力に「ゲームキャラクターのモーションのカッコ良さ」ってのがあると思うんですけど、さらにこれが冴える気がします。リプレイとか見るの楽しそうだなあ。カッコいいライダーのビデオを自分で作ってるような感覚なんですよ。ホントに。