累積で700km走ったくらいからかなんかクランク回すと周期的な異音が出るようになってきた。そこまで派手な音でもなく軽く擦れるような音。大きな破損や砂の混入じゃ無さそうで、周期的な音こそあるけど感触や振動は無いくらいの。想像の範囲的にはボトムブラケット(BB)の封をしているワッシャーが何枚かあるんだけどそこの間にホコリが入ったのかなあー、と。
雨の日は極力乗らないようにしてるけど多少の小雨の中走ったこともあるしほぼサイクリングロードの舗装路だけど、河川敷も未舗装のとこもあるのでやっぱホコリは拾っちゃうよね。
発生する周期的な音も走り出しすぐは全然しないのよ。むしろ無音でめちゃくちゃ転がって気持ちいいくらい。走り出して10kmを過ぎたくらいから音が気になる感じになってくるのでホコリを吸った汚れたグリスが柔らかくなってくるとなるんだろうなーっていう想像で、クランクを外してBB周りの掃除、グリスの塗布をやってみることにしました。
Cannondale SuperSix EVO のクランクはキャノンデールオリジナルで、これを外すには専用の工具が必要なんですね。KT013 という工具です。専用工具なので直営店でも無い限り常備在庫有るお店も少ないと思うので注文して入手する感じになると思います。自分も近所のお店で注文しました。
構造自体は特に一般的な自転車、ロードバイクのクランクなので想像の通りなんだけど、固定部分が各社のクランクで形状がまちまちでキャノンデールは専用工具が必要だしその外し方も特殊なのでちょっと勉強が必要です。以下の動画を参考にしました。公式でこんな動画出してるくらいなので「特殊ですよね」ってメーカーも認識してるんでしょうね。
KT013の使い方は難しくなく、作業を進めてみてもそこまで固着が固くなっていなかったのでスムーズに外すことが出来ました。順を追って写真でも紹介。
クランクの取り付けボルトを10mmのレンチで外します。規定トルクが40Nmのボルトなのでちょっと重いので注意ですね。
用意したKT013の8mmレンチ穴のナットをスピンドルの中に入れます。スピンドルの縁のちょっと先までねじ込んでおきます。出来たらクランクの方に外側のナットを入れて最後まで締めます。
外側のナットの穴から8mmのレンチを差し込んでスピンドルの内側に入れたナットを外すように回すと、外側のナットを押す要領でクランクを押し出してスピンドルから外れる手順です。自分の場合は走り出してからそんなに時間が経ってないのもあって固着が無く結構軽く外れました。
スピンドルからクランクが外れたらBBのベアリングをシールしているワッシャーやシールド、スペーサーを順番を間違えないようにチェックしておきます。
左右両側のBB周りともに掃除したかったのでノンドライブ側のクランクが外れたらスピンドルをゴムハンマーで叩いてドライブ側のクランクもチェーンリングごと外します。
ドライブ側のクランクを外したらチェーンリングの根元に残ったシールやワッシャー、スペーサーも外してクリーニングします。結構砂埃でグリスが汚れてるのが分かります。やっぱり異音の原因はこの砂埃だろうなあってのは想像通りでした。スピンドル自体も観察して、傷が入ってないか、ベアリング接触部が焼付が起きてないか確認します。クリーニングしてベアリングとの接触部分を中心に新しいグリスを塗っておきます。メーカー推奨はブレーキグリスのような粘土の高いグリスですが持っていないのでプレミアムグリスを塗っておきます。
スピンドルをBBに戻し、ノンドライブ側のベアリング部にもグリスアップしておきます。シールの部分に水やホコリの侵入を防ぐように丁寧にグリス塗布します。シール、ワッシャー、スペーサーをスピンドルに戻して、クランクを付け直したら掃除、グリスアップの今回の作業は終了です。
がっつり乗ってみないと異音の様子はまだわからないですが手でフリーを回した感触も悪く無さそうです。専用工具が必要なところがちょっとハードル高いですが、作業自体は難しくなく、チカラも環境もそんなに必要なことでもないので、BB周りはロードバイクの重要箇所の一つだったりしますし今後も頻繁にクリーニング、メンテナンスはしていきたいなあと思っています。
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ライドログを乗せるほど面白いとこ行ってない、近所しか走ってないので写真だけ。
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