週末、麻布十番にある Departure Lounge っていうとこでパーティーがあってDJやらせてもらったんだけど、ここ、すげーいいトコだった。
ちょっと前に出来たとこらしいんだけど、大江戸線麻布十番駅の目の前、夜はデザイナーズレストランとしてしゃれおつイタリアンなんかをボーノボーノできるんだけど、深夜にはパーティーラウンジとして様変わり。
凝ったインテリアやソファー、照明に、大きなプロジェクタースクリーンもありーの、音響システムもかなりチカラ入ってるみたいで、気持ちのいい程度にカラダに聴こえる音を出しつつも耳当たりよく楽しめる、イカしたハコでしたよ。(音に関しては機材もさることながら、セッティングしたエンジニアさんの腕も結構いいんだと思う。)
で、この素敵空間で一番カンゲキしたのは、「大きな窓から眺める六本木」が素晴らしくよかったこと。これ、すげー気持ちよかった。左手に六本木ヒルズ、右手に飯倉、東京タワーまで。言っても高さ自体はビルの7階なのでさほど高くも無く、そんなに高い位置から風景見られるわけじゃないんだけど、ビル目の前は道路で視界開けてる感じで、開放感がよかったなあ。
あと、朝の、夜が白みかけてくる感じが窓いっぱいからフロアに入り込んでくる感じがいいじゃないですか。一面がガラス張りのとこから差し込む朝の明るさは、野外でのそれと同じくらい気持ちよくって、まさか東京ど真ん中のパーティーでこんな雰囲気味わえると思ってなかったのでちょっとしたショックだったなあ。(この日はあいにくの小雨模様の朝だったんだけど、これ、ものすごい天気いい、日差しがしっかりした朝だったらかなりヤバイだろうなあ。)
今回みたいなしゃれおつなパーティーはもちろん、結婚式の2次会とかにもバッチリっぽいのでかなりオススメっす。お店のフロアマネージャーさんもすごいいい人でしっかり仕切りもしてくれてたし、スタッフもイケメンヤングが揃いまくってるのでソレだけでテンション上がるかもよ。
まあ、そんな素敵な眺めラウンジだったんだけどやっぱここは東京ど真ん中。目の前が道路なのでそこそこ視界は開けてはいるものの、やっぱり目線の高さにあるビルとかが気になっちゃってその見晴らしもちょっともったいない感じ。
いや、それこそヒルズみたいに超高層の建物だったら目も前の建物の存在なんて無いので解決なんだろうけど、そうじゃなくって、高さはビル7階程度の高さからの眺めで、他のビルが視界に入らなければいいのにーとか思ったわけさ。
で、ふと思ったんだけど、よくSFとかで登場する「光学迷彩」って建物とかに応用するのもありだよなーって。
光学迷彩 - Wikipedia
光学迷彩(こうがくめいさい)は、周囲の色彩に応じて物体の模様を変化させるカモフラージュを行い、姿を隠すというサイエンス・フィクション上の概念。
光学迷彩自体はあくまでも概念を指す言葉で、その実現手法はいくつか考えられ、研究されてるみたいなんだよね。そのもの自体が背景を映し出すもの、スクリーン的に別の投影機からの映像を反映する方法、光そのものを透過させてしまう方法、とか。
で、どの方法が現実的かとか迷彩品質が高いかとかはそれこそ今研究されまくってる最中なんだろうけど、どの方法においても少なくとも「動く人物に対して被服として適用させる」ってのが目標というか、暗黙のイメージっぽくなってるんだけど、それを最終的な完成としているんであれば、「動くことの無い建物への光学迷彩」って比較的早い段階でできんじゃないの?
ビルを全部真っ白に塗って、そこにその先の風景をデッカイプロジェクターで映してやる的な。ああ、この方法だと昼間、外が明るい時はダメだなあ。だとすると、ビル自体が映像を映し出す(ビル全体がディスプレイ)方式も難しいかなあ。でも、繁華街のビル壁にある大型ディスプレイとかは昼までも視認性悪くないし、あれで単純にビル全体覆っちゃえばいいだけか。
全方向適用型はかなり難しそうだけど、視線方向を固定した方法ならこれで充分できそうだ。おお、世の中のビルによる景観問題にもこの光学迷彩ビルで解決できそうだなあ。ああ、でも、ビル建設でよく問題になるのには景観のほかにも「日照権」みたいのがあるけど、こういう映像投影の方法だとそのビルの「影」が無くなる訳じゃないのでこれは解決できない。光学迷彩実現手法の「光を完全に透過させられる」っていう技術が実現できれば可能だけど、まあ、たぶん難しいだろうな。
窓全体に超大型ディスプレイが埋め込まれてて、実際の外の風景をリアルタイムに加工して、邪魔なビルや建物を除去、背景補完してそのディスプレイに映し出すなんて「ヴァーチャル我が家の絶景くん」とかやろうと思えばすぐできそうだけど、やっぱりキレイに輝く夜景、遠くから差し込む眩しすぎるパーフェクトサンライズは、本物の空気感を感じて眺めたいよなー。
【光学迷彩研究関連】
・スラッシュドット ジャパン | 光学迷彩が現実に
・[教えて!goo] 光学迷彩スーツ?(服?)
【身近もので今出来る光学迷彩】
・透明人間でGO!!~光学迷彩マン警察に捕まる!?~
・僕秩ブログ!(仮): 僕の見た光学迷彩!
【景観関連】
・景観 - Wikipedia
・熊本になぜ高層ビルはたたないのか。
【でも、巨大構造物大好き関連】
・東京都・超高層ビルデータベース
・HuntingGirledCollective: 解体センチメンタル
・HuntingGirledCollective: オトナのおウチごっこ
コメント (6)
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これは「他人の問題フィールド」で解決できるよ。
大好きなSF小説の中に出てきた話で、「人間は自分の問題じゃないものは認識しない・できない」という理論。
王様から「一晩で山1つ見えなくして見せよ」という命令を受けた科学者。見事に一晩で山を消した。でも死刑になった。なぜか?
1. 山があったはずの場所に行っても躓いたり転んだりしない。
2. 翌日、その星の月が1個増えてた。
正解は「山全体をピンクのペンキで塗る」事により、簡易「他人の問題フィールド」を発生させる。そうすると、山を探している人には山は見えなくなる、らしい(笑
モトイ 2006/07/25 #8603
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42。
オオカワ 2006/07/26 #8604
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光学迷彩って攻殻機動隊の少佐がよくやってるやつだよね?
ナガ 2006/07/26 #8605
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そうそう。使ってた使ってた。
少佐の使ってた光学迷彩は「京レ2902型・熱光学迷彩」っていうやつで、あれは光以外にも赤外線に対してもカモフラージュ効果出せるっていう設定だった。
『GHOST IN THE SHELL』で少佐が光学迷彩を身にまとって格闘してたシーンはかっこよかったよねえ。
オオカワ 2006/07/26 #8606
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なにげにオオカワさんが
「生命と宇宙と万物に関する究極の答え」を
書いていることをボクは知っている。
名無しがーるど 2006/07/26 #8613
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DON'T PANIC.
オオカワ 2006/07/26 #8614