八海山はマジでヤバイ

「八海山」っていうとお酒のイメージがあるかも知んないけどね。六日町八海山スキー場行ってきたよ。そんなに大きいスキー場でもなく、先日もちょっと書いたロコスキー場に当たる様な感じかな。昔から「孤高の特訓場」なんて言われているスキー場で、ストイックなスキーヤーに人気のあるとこだったりします。

八海山スキー場のウリの1つは、上級コースの非圧雪エリア。3年前にゴンドラに変わって架け替えられたロープウェーは非常に速く快適で、山麓駅から一気に山頂駅へと登ります。ロープウェーに平行して作られたメインコースは長さ約3キロのダウンヒルが楽しめ、一定斜度がキープされているため、なかなか滑り応えありますな。

そんな上級者向け、非圧雪のコースが魅力のとこだけに、やっぱり来ているお客さんもなかなかの腕前足前の人が多いような感じでしたかね。使ってるスキーも長めのファットタイプであったり、ボードも GENTEM stick 乗ってるような人が何人もいました。

まあ、今回、八海山を選んだのはもちろん、ここ数日降り続いた新雪深雪を堪能しまくるためで、やっぱ同じ様なこと考えてた人が多かったせいか、比較的混雑していた感じでしたね。

行きの高速道路。関越を越えて湯沢に入ると猛吹雪。雪自体は群馬の段階でそれなりに降っていたんだけど、風がとにかく強かった。なんか先行き不安になるも、塩沢を越えたあたりから風は穏やかになり、多少視界は開けた感じになりましたな。六日町インターから八海山までの道中は、ほんと、「雪の壁」が迫る感じで、やっぱ今年の大雪はすごいなあ、と。こんな新潟はじめてみた。(19年ぶりの大雪だとか。)


スキー場の天候は雪。風はそんなに強くなかったけど、やっぱちょっと視界悪い。降ってる雪の量がすごいのもあるし、ガスっちゃってるのもある感じ。ロープウェーが運転開始して上に登っても状況はそんな感じで。

で、お待ちかねの新雪深雪チャレンジコースに突入。まず、予想以上の深さにびっくり。腰以上はあったんじゃないかなあ。今回はスキー持ってったんだけど、小回りで踏んでくと、舞い上がる雪が自分のアタマの上を越えていく。ほんと、うまく滑らないと自分のあげたスプレーで前見えなくなりますな。それからあまりの深さにコケたら脱出するの大変だったわー。

雪は確かに上越の雪といえば上越の雪、湿度も高く重めの雪なんだけど、朝の時点では比較的サラサラしていて、なんちゃってパウダーではあったかな。心地いい浮力が板を持ち上げてくれるこの浮遊感はヤバイ!でも、午後に入るとかなり湿気吸ってダマになった悪雪箇所も目立ったけど。

最初は八海山スキー場のシンプルなコースレイアウトに正直、ちょっと飽きちゃうかも、とか思ってたんだけど、それは滑ってみたら全然感じなかったなあ。とにかく、その滑り応えは多くの上級スキーヤー、ボーダーに支持されるだけあるなあと思ったね。これはクセになるかも。

帰りは塩沢で温泉「アクエリア」に。夕方18時っていう時間が時間だったから結構混んでたけど、雪降る中の露天風呂、サイコウ。風呂のお湯の出てる反対側はヌル目の加減でいい感じ。今日の疲れを癒せましたな。崖みたいな斜面をずっと滑ってたせいか、バカでかいリュック背負ってるかのように背中の筋肉が重かった。


んで、今回、八海山に来たかった理由は降り続いた雪もあるんだけど、その他に、「八海山スキー場閉鎖の危機説」があったから。というのは、運営会社の経営問題でスキー場経営を含めたレジャー事業が縮小されるとかって話があって、この八海山スキー場もその閉鎖候補に挙がってるとか言うウワサを耳に。昔から有名だった硬派スキー場、1度は体験しておきたいってこともあって、八海山を選んだって感じですな。

昔にも何度か閉鎖の話ってあったらしいんだけど、地元の強い希望で経営が続けられていたらしく、運営会社の余裕がなくなった状態だと、現実的に継続は厳しいかもしれないねえ。自慢の高速ロープウェーや玄人向けコース、また夏には、登山観光なんかも人気のスポットだし、天気が良ければサイコウの眺望の山。無くしてしまうのは惜しいよなあ。運営会社が変わってもここは残って欲しいけどなあ。

今回は新雪深雪を心ゆくまで堪能できた八海山スキーだったけど、今度は快晴の、サイコウの魚沼ビューを楽しみながらのスキーをしに行きたいなー。なので、閉鎖しちゃイヤ!

写真はフォトスタックを見てチョ。