攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXを見終わりました

西暦2030年――あらゆるネットが眼根を巡らせ,光や電子となった意思をある一方向に向かわせたとしても"孤人"が複合体としての"個"になるほどには情報化されていない時代.......

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX、現在放送中の25、26話をもって完結しました。「完結」してるか知らないけど、とりあえず一区切りは付いたみたいですな。

いやー去年10月の放送開始から丸一年、かなりボリュームあるシリーズだったと思いますよ。シリーズとは言っても基本的に1話30分構成の短編完結のシリーズだったのでテンポよく見ることが出来たのも良かったと思いますね。

で、こっから先のテキストはネタバレも含んでるかもしれませんのでまだ見て無い人は注意してくだちゃい。

いまだにハッキリ理由知らないんですけど、何で「フチコマが出せなくてタチコマだったの?」って話。「諸事情により」っていうのは具体的になんでなのか知りません。別に士郎正宗氏も協力というカタチで製作に参加してるんだし問題無さそうに見えたんだけど?単純に作品設定を変えたかっただけなんだろうか?それにしては別にそのキャラクターに大した違いが無いのでそれは無いか。

短編完結作品シリーズなんだけど、一本、シリーズの中でメインに繋がりを持たせてた話、「笑い男」。全編の最後のオチというか締めくくりは結局、その笑い男シリーズの完結を持って終わったようなカタチだったんですけど、これも見ごたえありましたねえ。政治的企業行動や、原作も含めこの攻殻シリーズでも話題の中心になることの多い内務干渉、そして、天才ハッカーが展開していく数々の謎解きへのアプローチ。他の短編完結の話も好きだったんですけど、やっぱりこの笑い男の話のときは余計にしっかり見入っちゃいましたねえ。それと、他の短編完結の話のときでも、というか、見だしてから「ああ、今回も短編完結の話だな。。」とか思ってたら最後の最後、いきなり今回の話がその笑い男に関連する、一連の事件への非常に重要な出来事だったなんてフリで終わられたりなんかした時には、「あー、早く続き見させろ!!!」と叫びたくなったもんです。

先ほどの話した「タチコマ」なんですけど、これがまたこの作品内では非常にカワイらしいキャラクターとしても大活躍なんですよ。タチコマが話の中心になるような回なんかもいくつかありまして、結構感動させる話なんかで、感情移入バリバリしまくりでした。終盤でタチコマが「自らの意思で」戦いに参加し、自らを犠牲にしてまで9課を助ける、なんてとこは正直、涙でました。(鼻水含む。)

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STAND ALONE COMPLEXでは人体のサイボーグ化、電脳化によって、「電脳硬化症」なる病気を起こす危険があるとしています。笑い男に関連する一連の事件の根底にはこの病気の特効薬にまつわる政府対応や企業の動きがそのステージとなっているのです。
で、このような「病気の特効薬をめぐる攻防」みたいな話、聞いたことありません?そう、ウィリアム・ギブスン原作、「JM」。(原作タイトルは「記憶屋ジョニー」) キアヌ・リーブス主演、ビートたけしも出演したことでも話題になったあの映画も、電子機器が発する電磁波の影響により、人類の半数がかかってしまった病気、「神経衰弱症候群(NAS)」の治療情報がキーワードになっていた話でした。この病気の薬を販売して美味しい思いをしていた製薬会社とその病気の抜本的治療方法の開示を行おうとしていた組織との攻防の話でしたな。

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金光雅夫 2003/10/16 #487
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おおー!噂の金光様コメント!!
「金光様コメントがあってこそ、ウェブログサイトとしてはじめて一人前と言える!!」
というのがオオカワ家代々語り続けられている教えでした。
これで無事に胸張って「俺、ウェブログやってるぜ!」と世間を大手振って歩けるようになります。
いやはや、こちらこそこれからもよろしくお願いいたします。

ぬるぽ。

オオカワ 2003/10/16 #488